「私の親でした」ぼけますから、よろしくお願いします。 raichouさんの映画レビュー(感想・評価)
私の親でした
地方で離れて暮らす、老いていく親とどう向き合う?。少なからぬ人たちが抱えている問題を、直接的に投げかけている映画です。見ていて苦しくなるはずなのに、そうでもないのは、出演者であるお父さん、お母さんがとても愛すべき方々で、おそらくそれはとても特別なケースではなくて、戦中・戦後を責任をもって生き抜いた人たちの典型なのかもしれない気品が感じられたからだと思う。実際にはもっと難しい、悩ましいケースがたくさんあると思われますが、老いって当たり前に訪れるのだ、恥ずかしいことでもないし、目をそむけることでもない、と感じさせられました。ご両親と監督の一日でも長い安らかなくらしを祈りました。一緒に観ていたのは60代以上の方々が中心でしたが、20代、30代の方にも観てほしい。
コメントする