「ごく限られた層向け」ハウス・シャーク 吹雪まんじゅうさんの映画レビュー(感想・評価)
ごく限られた層向け
Z級クソサメ映画としては悪くないと思います。サメの造形も良かったし、終盤の展開は普通に感心するくらいぶっ飛んでました。一番良かったのは「血」の演出でしょうか。かなりリアリティのある捕食現場跡のクオリティは名作ホラーに負けないくらいの説得力があり、結構怖かったです。コメディ要素を取り入れた捕食シーンも工夫が見られて良かったです。
さぁ、こっから悪いとこを…。
まず、コメディをやりたかったのでしょうが、これっっっっっぽっっっっっちも!面白くない!さっぱり!全く!笑えない!ひたすらケツ穴がどうとかペ○スがどうとか!下品で低俗な会話ばかり!え!?これで笑えっての!?無理無理無理無理!!強いて言えばサメが出てくるシーンは笑えるところはありました。しかし、笑いを狙ったと思われる下品なシーンは本当にどうしようもないほどつまらない。勘弁してくれ!このひたすら滑り倒している感じは「キング・オブ・ゾンビ」を彷彿とさせる…って誰も知らんよな…。
そして長い!しかもサメの登場シーンが少ない!Z級クソサメ映画のくせに112分!?ふざけるな!ポロニアだって7、80分に収めてるんだぞ!?延々と続くくだらない会話、無駄なシーン。苦痛である。観続けるのが辛くて休憩を挟んだほどです。ポロニア映画のあの短さって計算されてたのかなって思うと、実はアイツめっちゃ優秀な監督なんじゃないかと錯覚してしまいます。
それでもポロニア映画より評価を高くしたのは、リアルな血の演出と終盤の吹っ切れた展開の為。この作品の数年後に「ワニゲーター」とか言うZ級クソワニ映画が公開されてます。同じ家系映画としてはあちらの方が観やすくオススメ…はしませんが…まぁ…そんなのもありますよってことで…。
相対的にポロニアの株が上がる謎現象が起こるクソサメ映画でした。