記憶にございません!のレビュー・感想・評価
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こんなに笑ったの久しぶり!
心の奥底から笑った。エンタメとはこういうものなのだろう。これはBlu-ray出たら買うしかないってくらいにこの映画が好きになった。
このところ、考えさせられる作品ばかり目を通していたが、久しぶりに頭の中がスッカラカンになるくらい爽快な気分にさせてもらえた。激しく感謝したい。
ただ一点引っかかるとしたら、俳優のチョイスだろう。
佐藤浩市さんは空母いぶきの件であまり好きでなくなった。彼の演技は素晴らしいものがあるが、別に彼でなくてもよかったはずだ。
できることなら彼を外してほしかった。
彼は自らが映画の興行収入に与える影響を省みず、無自覚な発言をして、空母いぶきの公開前に大炎上した。そのせいで映画公開に向けた大切な舞台講演もことごとくブッチするなど、謝罪も説明責任も果たさずにトンズラし、関係者に多大な迷惑をかけた。その点では、はっきり言って最低の役者である。どんなに素晴らしい演技力をもって映画に寄与しようとも信用の回復には値しない。
彼の好かない点は、空母いぶきの騒動を通してほかにも沸き続けた。ボロの出やすい人間なのだろう。あの時期は本当に丸山議員でもみるかのごとく不愉快だった。自らの炎上に対する注目がそれたと吉本芸人のスキャンダルに感謝したり、ついには事務所の権力を使って強引に炎上の火消しをしたのだ。次の映画・・・まさに今作のために、マスコミに箝口令を敷いたといってもいい。
彼の役者魂や主義思想にとやかく言うつもりはないが、反権力を演じる自分が権力をふるって今の立場を無理矢理回復させたことに、嫌悪感をいだかないのだろうか。
私が彼の立場ならば、あの事件をもみ消さずに説明責任を果たして、信用を回復してから映画界に復帰するだろう。彼はその行程を権力ですっ飛ばして復帰した。
文句を言わせないだけの力が事務所にあるのだ。この点は、はっきり言ってこの映画にふさわしくない。
たった半年もしないうちに、よくまぁノコノコと再起したものである。
彼の快活な演技も、この点をふと思い返してしまい、いい気持ちはしないので減点した。
せっかくの素晴らしい映画にケチを付けられてしまった気分であり、少し残念である。
笑い飛ばしたい時に最高。
開始から最後まで笑えるところは満載。
最初の中井貴一さんの記憶喪失っぷり、
小池栄子のおちゃめなリアクション、
田中圭の「THE田中圭」といってもいい天然空振りバカな愛すべきキャラクター、
誰この人?→エンドロール見て「ええええええ!」なナイスな配役。(予備知識なく行ったので)
飽きさせない細かいお笑いと、魅力的な役者さんの使い方はさすがという感じです!
見た後の満足感はたっぷり。
ストーリーの展開はあまり期待しないでいいかな?
笑いたい、楽しみたい人はおすすめです。
ただ変わることの勇気をもらえる映画。
人って変わりたくてもすぐには変われない、
でもどんなきっかけでもいいから本当に出したい
自分を出せた時、それは勇気のいることだけど
案外それが上手いこと回ったり、、?
久しぶりに映画で大笑いしました!
中井貴一さんの演技にもあっぱれ!!!
ワクワクして時間の流れを忘れてしまう映画
記憶をなくした総理大臣を観ていると、我々一般人が突然総理大臣になったら
どうすれば良いのだろう?と思わせるような物語です。
先の展開が予想できないので、これ一体どうなるんだ?とワクワクしました。
役者陣の演技が光りまくっていました。
喜劇なので、オーバーな演技ではありますが、それがいいです。
特に中井貴一氏の演技は素晴らしかった。
誠実で、ちょっとシャイな人物像を見事に演じきってました。
監督は、中井貴一氏ありきでこの映画を作ったらしいですが、本当にぴったりで、
この映画は中井貴一氏だからこそ完成したものと思います。
以下は、こうしたほうが良かったのでは?と思った改善点です。
総理が記憶をなくす前の最悪っぷりをもっと見せてほしかった。
基本的に政治家だけの物語で、一般人とのやりとりがあまりなかったので、
そこをもう少し見せてほしかった。
前半、少しテンポ悪かったので、もう少しスピーディーに話を進めて良かったのではないかと。
すごく楽しい映画です。
もう一回観たい!
もう一度観たくなる人情喜劇の傑作
傑作な人情喜劇である。役者陣は達者な演出のおかげなのか、お笑い芸人も含めてみんなよかった。特に小池栄子がいい。映画でもドラマでも脇役ばかりの女優さんだが、シーンを盛り上げることにかけてはピカイチである。本作品でもそのポテンシャルを惜しみなく発揮して、中井貴一のコミカルな演技とディーン・フジオカのシリアスな演技を盛り立てる。演じた番場のぞみは表情豊かに観客の感情移入を誘い、作品の世界観をリードしていく。このキャラクターを思いついたのは流石である。観客は番場のぞみが喜ぶときに喜び、心配するときに心配していれば、楽しくこの作品を鑑賞できる。
小池栄子をはじめとする女優陣の演技は典型的でわかりやすい。喜劇ではわかりやすさが大事である。それにある程度のオーバーアクション。吉田羊や木村佳乃の演技はまさにそれで、三谷監督の演出が冴えている。有働由美子は一瞬誰かわからなかったが、アンカーウーマンとして変に色っぽいところが笑える。キャスターはこうでなければならないといった既存の価値観を壊しているところがあるから、有働由美子としては演じていてさぞかし痛快で楽しかっただろうと思う。
そして中井貴一や佐藤浩市の演技は堂に入ったものだ。古くは「壬生義士伝」での共演があり、最近では直接の絡みはなかったが「空母いぶき」にふたりとも出ていた。政治的な発言は殆どないが、表現者に共通する、強権に確執を醸す志みたいなものは二人ともに感じられる。それは作品の強さにも通じるところがあって、当然ながら監督脚本の三谷幸喜にも、時代のパラダイムに反発する自立心があるだろう。それが世界観の芯になっているから安心して笑えるのだ。いつの世も喜劇は世の中を笑い飛ばすスケールの大きさが求められる。
三谷幸喜と中井貴一と佐藤浩市。この三人の広い精神性の上で小池栄子をはじめとする女優陣を自由に遊ばせることで、この作品が政治的かつ社会的な広がりを獲得したと言えるし、観客はそのスケールの大きさの上で安心して笑える。パラダイムを笑い飛ばすのは誰にとっても痛快なのだ。もう一度観たくなるいい作品である。
三谷映画の復活か
この作品の肝は総理の記憶がいつ戻ったのかということに尽きると思います。
三谷監督はあえてでしょうか?明確にその瞬間を描いていない。だから逆にややこしい。いろんな解釈ができるけど、丸投げしている感じもあります。私個人的にはそれで十分です。
なんだかラジヲの時間や、みんなの家の雰囲気に戻って嬉しいです。ラジヲの時間は本当に好き。
ただ今作、総理というテーマがとても面白いし、楽しみなんですが、どうしてもヒューマンパワーを描けない。多くのエキストラを呼べない。お金の事情なのか、作品に関係しない部分がどうしても垣間見えてしまう。どうしてもシチュエーションコメディになってしまう。そんなんだったら舞台でやればいい。という気持ちが芽生えてしまう。内容が面白いだけに、そんな考えも浮かびます。
けど笑いって映画やドラマで本当に難しいし、演出家によって色が異なるし、編集の仕方でも相当変わるし。
と、いう意味で、三谷監督ってすごいですね。私なんかは興ざめしてしまうところでも周りの老若男女は笑っているし(←これものすごく重要)しっかりウケてる。
誰にでもできることではないなーと尊敬致します。
記憶を遡っての感想
劇中の電話が全て"ガラケー"なのは、意味あるのかなぁ。
"あんな感じの政治家たち"いたなぁ。
"ド派手ニュースキャスター"良く引き受けたなぁ。
イイのかどうかは別として"義兄役"は大抜擢だなぁ。
"吉田羊と小池栄子"を入れ替えたらいいのにぃ〜🙃と思った男子が少なくない中、三谷さんらしいチョイスだなぁ。
懐かし〜い"クイズ・タイムショック"の人をキャスティングするなぁ。
"ネクタイのセンス"が気になったなぁ。
"田中圭"は、興業収入アップに一役買ってるはずだよなぁ。
"博多おきゅうと娘"は超小ネタだなぁ。
"舞台(演劇)"ならもっと面白いだろうなぁ。etc.
来年の📺放送を録画して何度も観たくなる作品でした。(もう一回観ないんか〜い!)
笑わせてもらいました♪
いやー、十分に楽しまさせてもらいました!前半こそ、方向性の見えないストーリーと、一部の胸やけしそうなクドいキャラクターたちに辟易・・。この作品も、最近の迷走する三谷監督作品か・・と思ったけど、黒田総理が派閥に囚われないクリーンな政治をする決意あたりから、潮目が変わりました。現状を打破しようとする行動が痛快で、総理チームの一体感が楽しく、そして、笑わせようとするポイントがことごとくツボにハマった。常にワクワク感と笑いがあった作品でした。あのアメリカ大統領や、官房長官の辞め方とか、もうちょっとあったでしょという展開もあったけど。
キャストの方々も、絶妙なテンポ、動作、セリフ回しで楽しませてくれた。ディーンフジオカさん、小池栄子さん、田中圭さんや、その他脇の方々いい感じ。中でも、主演の中井貴一さんがピカイチでした。ボケ、ツッコミの間やセリフが最高!めちゃくちゃ笑わせてもらいました。
ただ、辟易するようなクドいキャラクターがいたのも事実。印象的には、三谷作品に古くから出てる出演者にそういう演出が多かったように感じた。他の監督さんんにも言えるけど、お気に入り俳優を毎回使い続けるのって良くないですね。??と思うことが多々あった。作中に総理が言っていた「水は長くその場に留まるといつかは淀む。」まさにこのセリフに尽きると思いました。
最後に、社会の先生の言っていた「子どもたちが憧れる総理になりなさい。そのために総理室が広くて豪華でいいじゃないか。」というセリフ、いい言葉です。この作品で一番印象的でした。
ディーンフジオカがかっこよくて面白い
・総合
すごい笑って面白いわけではないけれど、バランスの取れた映画であった。
・メッセージ性
政治をテーマにして、いまのスキャンダルだらけの政治への一石を投じた、、、というほどの
大きなテーマではないが、もやもやしている現在の政治を笑いでスッキリさせよう、という
前向きな姿勢は個人的に好印象だった。
・シナリオ
シナリオよりもどれだけ笑えるか、という作品。
ただ大きな目的もなく淡々と進んでいくが、逆にそれが先の展開を気にさせており、良かった。
・俳優
どの俳優も素晴らしかった。
中井貴一はもちろん、脇を固める役者が違和感なく演じられていた。
特にディーンフジオカは喜劇の中でもかっこよさがあり、その浮いている感じが面白さを醸し出していた。ディーンフジオカは紳士や秘書の役目がよく似合う!
ずんの飯尾はスベっていて、いらなかったかな。。。
総じて満足度の高い作品でした。三谷幸喜がどういう意図で作っていたかを知りたくなりました。
良くも悪くも変わらず
三谷幸喜作品は長らく遠ざかっていましたので
有頂天ホテル以来くらいでした
どうも前作で攻めて(?)かなり評価を落としていた
ぶん安定を求めた無難な作りに感じました
米大統領に木村佳乃など
相変わらずコントのような配役
この人の作品だからと割り切れますが
役者の演技力でどうにかしています
でも相変わらずハゲヅラやでかい福耳などは
安っぽく見えて大嫌いです
なんでこの人って絵を安っぽく
したがるんでしょうね
全体的に気になるのが部分や
意図的にガラケーを使うシーンを入れるなど
三谷作品のファンの中心であろう中高年層に
もはや媚びとも思えるほど配慮している点です
そこまでしなくてもいいでしょうというほど
露骨で、まるで若年層は観るなと言わんばかりです
映画の内容もストーリー的なハラハラ感は
驚くほどなく、政治もあまり絡んでこずあくまで
舞台に過ぎない感じで風刺にもなっていない
あくまで世間の人の政治家へのイメージレベルで
難しさは全くないです
それだけにいつもの三谷作品と変わらないな
という印象しか持てませんでした
石が当たってどうなったこうなったという
肝心の部分もあやふやに終わっていきます
何にも残らないのです
まあでもこの人の映画って毎度こんな感じ
かもしれませんね
痛烈な安倍政治批判
スカッと楽しい脚本
三谷幸喜作品が好きで映画館まで観に行きました。
総理大臣が記憶喪失になってしまい、
周囲の人達がてんやわんやしつつ 何とか取り繕うも
次から次へとトラブルが起こって、
最終的にはなんやかんや結果オーライ
・・・という いつもの三谷幸喜シナリオでした。安定感。
今回は政界をテーマにした作品ということで、
消費増税で政治不満の高まっているところに合わせて来た感じですね。
腐った政治に切り込んでいくお話は、フィクションながらもスカッとします。
中井貴一、草刈正雄、佐藤浩市と
やっぱりおっさんたちがいい味を出していてよい。実によい。
総理が政治を変えようと動き出すまでがちょっと冗長で、
その分 後半の政治改革があっさりしすぎていた印象でした。
もうちょっと政治を直す方の比重を高めて欲しかったなぁと思います。
もっとトラブルが次々に起こってドタバタしている方が
三谷幸喜作品としては好みです。
三谷幸喜もついに・・・
汚名挽回の三谷監督に伝えたい事
昔っから三谷作品は大好きなものが多く、見る度に幸せになったり、シリアスなドラマでは涙も出たり、期待値の高い、安心できるものが多かったのですが、
近年、監督の趣味?なのか精神性?なのかが変わったせいで、追いつけない展開、飛躍したギャグなど、これはいただけないなぁ…という作品が増えていました。
(作品だけでなく、何かテレビの架空のインタビュー的な寸劇もぜんっぜん面白くなくて、辛かった時があります)
今回、久々の新作映画。予告編を観たところ、この設定ならば、面白いんではなかろうか、と思い、今回も劇場に足を運ぶことに。
ネタバレはなるべく伏せておきます。今後ご覧になる方の旨味を損ねてしまいたくないので。
まず、俳優陣。
これは、素晴らしいですね。三谷監督との連携の取れたベテランを集め、ディーンさんのような話題性のある方もキャスティングする。
まさに適材適所。
個人的には梶原善さん、たまらないです。もう、なんと言うか、ああいうおっちゃん、いる(笑)
三谷劇場にはつきもののサプライズ?というか隠しキャラも健在で、エンドロールでうわ〜って思う人が数人いました。これも楽しみどころですね。
次に、お話。
首相官邸と内閣を中心に回っていき、そして家族や記者とのやり取りなど。
総理大臣を主軸に、そこに関わる人々を描いていくタイプのストーリーです。
いわゆる三谷劇場的なピースを小出しにして最後にピタッとハマるタイプではありませんので、それは期待しない方が良いです。
しかし、見やすさとしては、誰に何が起きてるのか、とかを把握する必要が無いので、こちらの方が何も考えないで楽しむならいいかもしれません。
次に、ギャグセンス。
これは、観る方によるところはあります。
三谷監督の笑いは、大爆笑を期待できるタイプの笑いではないと私は思っているので、ニヤニヤしながらクスクスっと楽しむ、というのが一番だと思います。
腹を抱えてゲラゲラ笑うようなシーンは個人的には無かったです。つまらないとかじゃないですよ?最高に面白いんです。いわゆる笑いの質と言うやつです。
所々に込められた実にブラックなジョーク。これも個人的に刺さる政治家さんとかいるだろうなぁ…とニヤついてました。ボルサリーノハットのパネルとか、官房長官の秘訣、とかね。
あと、こまかーいとこなんですが、ある男を官邸に呼び出すんですが、茶菓子にハッピーターンしか出さない。男は「バームクーヘンぐらい出せよぉ」と、凄むのですが、出ず。
その後官邸に来る人物のお茶菓子にはバームクーヘンが…
なんと言うか、こういう小さな演出とかも好きなんですよね、三谷作品。
総評としては、観てよかったなぁ、ほっこりしたなぁ、と感じられる作品でした。
星一つマイナスにする理由は、自分としては、やはり綿密に練り込まれた三谷劇場が見たい!という所でしょうか。
この人、なんで?みたいなのが重なっていって、最後にぜーんぶ解決する流れ、大好きなんですよね。
あの醍醐味が今回は無かったのが残念。
せっかくのサブキャラ達も通り過ぎるだけだったりして、いずれまた作って頂きたいな、とは思いました。
じっくり観たいので、今度は家で鑑賞します。
予告編、キャストがよかったので観賞
本当に笑えるブラックジョーク!
三谷幸喜監督の作品が好きで鑑賞しました。
広告もさることながら、多くのキャスト方々が出演されるので、とても楽しみでした。
率直に言って、期待以上の面白さでした。
私にとって、三谷幸喜監督作品は有頂天ホテルや清須会議等が印象に残っているので、いい意味での非現実的なドタバタ感で終わるのか。と思っていたからです。
いざ鑑賞してみると、清廉潔白でいることの難しさと憧れ、それを政治家に当てはめることは大変だと思いました。
それと、ちょっぴりの家族愛要素があり、とても楽しくみることのできたブラックジョークのある映画でした。
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