「サンライズからかけられた「生きろ」というギアス」コードギアス 復活のルルーシュ やんさんの映画レビュー(感想・評価)
サンライズからかけられた「生きろ」というギアス
コードギアスシリーズはテレビ版のみの視聴です。
映画鑑賞にあたって過去の作品は見返していません。
youtube上ではルルーシュの復活を示すPVが公開されているのでネタバレとは思いませんが、ルルーシュは生きていました。
もっというと、死んだと思っていたキャラクターも生きています。シャーリーおめえだよ・・
事前情報なしでの鑑賞だったので、「えっ」て思いましたが、R2放送後にはネット上にルルーシュ生存説も挙げられていたので、そうきたか!というのが私な感想です。
事前情報といっても、福山さんが出演されていない前提でプロモーションが行われていたので、多くの方が同じ気持ちになられたかと思われます。
今作は前半と中盤以降で作品のテイストが大きく変わります。前半は主にルルーシュの意思を取り戻すべく奔走するC.C.を、中盤以降は頭のキレるかっこいいゼロを観ることができます。
私は普段介護士をしていているので、弱ったルルーシュが出てきた時は施設にいる高齢者と重ねて見てしまいました。
正直こんなに弱った魔王を観たくなかったと、開始15分でもう涙目です。
彼と久しぶりに再会したカレンにも感情移入できたりしてたんですけど、復活後の周囲の反応があまりにあっさりしていて涙もすぐに枯れました。
まあ、ギアスという能力を受け容れた時点で彼らの価値観はぶっ壊れているはずなので、私の方が異常なのかもしれません。
ゼロとしてのルルーシュは相変わらず頭のキレる天才でした。テレビ版を彷彿とさせる描写もありそれはそれで楽しめました。
そのせいか、敵の能力がよくありがちな時間に関する設定になってしまい、話が少し複雑になってしまいました。
また、戦闘シーンが一部CGになっています。亡国の〜もCGだったような気がしますが、コードギアス のアイデンティティが失われてしまったようで少し寂しい。
それでも、上映中はずっとスクリーンに惹きつけられていました。そこはやっぱりこのシリーズにしかないおもしろさがありますね。
細かい粗探しならいくらでも出来ますが、まずはこの作品を純粋に楽しんでほしいと思います。
個人的にはルルーシュは死んでいた方が美しかったと思うし、生き返ったとしてもその後の生死はぼかして欲しかったのですが・・ルルーシュもサンライズから「生きろ」というギアスをかけられているのだろうか、そんな気持ちになりました。
全ては劇場でご覧ください。