「見終えて興奮しなかった」コードギアス 復活のルルーシュ 小日向さんの映画レビュー(感想・評価)
見終えて興奮しなかった
基本的に私は好きなアニメの映画を見ると「うおおおーっ!!!神作品だ!!!!大好き!!!!」となるのだが、今回は「うーん…?面白いかこれ…?元が好きだからモヤモヤするな…」となった。
初めに私はルルC.C.の組み合わせが好きだ。TV版のみ視聴しているが、あの2人の皮肉り気味だがお互いを信頼しているのが分かる淡々とした関係が好きだった。
が、今回はお互いらしさがなかったように思える。二人ともかなりのプライドを持っていたはずなのに、もうだめだぁ…とか私はどんな思いをしていたか…とか、見ていて薄っぺらいなあと思った。
ルルーシュだからこそ最初から逆転を前向きに考えて諦めないでほしいし、それをC.C.が皮肉って煽るくらいの勢いが欲しかったと思う。
またCの世界に関しての描写がフワフワしすぎだと思った。
一瞬だけ登場するシャルル、ルルーシュのコード、ナナリーを助ける際ルルの「また君たちに助けられたな…」というセリフ(君たちって誰だよ)etc
この辺りはもう少し解説をいれて欲しかったと思った。元々エヴァを見るノリで見ているならまだしも、いきなりスピリチュアル要素を入れられてもな…と思う。そういうアニメだったか?
次に戦闘シーンについて。
よく動く点以外は少しお粗末だったかなと思う出来だった。カレンの相手は紅蓮が脱いだら即落ちだし、スザクの相手も予言がなければ結局噛ませか?と言えるオチだった。おまけにギアスユーザーが電気ビリビリで倒れるので困惑した。
尺がないにしろ、ロボットアニメのロボット要素がペラペラすぎないだろうか。
TV版一期コーネリア戦みたいなのが好きなので、戦略がガバガバ→仕方ないからタイマン→相手は死ぬ、という流れが気に入らないというのもあるかもしれない。
唯一評価できるのはコーネリアの戦闘シーンだろうか。突撃に対し部下がお供しますはお約束だが、みていてカッコいいと思ったし、少し早い展開だったがまだ接戦に近かったので今回の戦闘シーンの中では一番熱くなれた。
最後にラストシーンのナナリーが一緒に暮らそうと言う辺り。確かナナリーがそう言った後、場面転換が入って詳しい会話がなかった気がする。
結局最初から最後までルルーシュはナナリーのために動いているのに、その相手との会話シーンをバッサリカットし、その後の泣くナナリーだけで展開を予想させるのはどうなんだ。そこを描くべきではないのか?
またスザクにも最後に伝えるべきことがあるのではなかろうか。いつ消えるかも分からんと本人も言っていたし。
評価できるのはコーネリアの戦闘、監獄脱出のコードギアスらしさ、ゼロレクイエム後の世界がみられる点、だと思う。
が、これらの後で先述の悪い点が後半にくるため全てマイナスに持っていかれてしまった。
もう少しタイムリープ的な描写を減らして他のことを入れればよかったのではないかと思った。
色ーーー!んな制約が谷口監督にもあったんでしょうね。
多分、分かっておられるとは思いますよ、だからこそのあのラストだし、今回はコードギアスがまた始まった!それでいいじゃないですか。
続報に、、、期待しましょう!!!!!!
私がモヤモヤしていたことを
全て書いて頂いたことで
逆にスッキリしました。笑っ
賛否両論あるのですが、、、
復活映画が観れたということに関しては嬉しいです。
でも…大事なところが尺の都合カットされ過ぎなこと!!
とても気になる。