ラストレターのレビュー・感想・評価
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素敵なラブストーリーに感涙した
心が洗われるような
きっと誰もが持つ苦い経験
とてもロマンチックな映画でした。
映画や小説って、鑑賞する側の人の今までの経験だったり生い立ち、年齢だったりで捉え方がガラリと変わることがありますよね。
この作品は、そういうところで私に取り戻せない過去をズバズバと突きつけてきました。
この映画の主人公って、森七菜さんですよね? 彼女が最も輝いていたというか、今の彼女だからできた作品な印象があります。
けど俳優陣よかったです。松たか子さんに広瀬すずさん。一見、雰囲気推しのドヤ顔映画になるかなと思っていましたが、ぜんぜんそうならなかった!
あと子どもの描き方がすごい生っぽい。ああいうところ「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」からぜんぜん変わらない良さですね。
夏、里山、初恋の人、ってこれもう、ノスタルジーの代名詞を全部入れて、そりゃ映画見たあとボーーーっとするよなあ。って気持ちでした。
全体を通して透明感に包まれ、エンディングでは幸せな気持ちに包まれる秀作
私にとっては海街ダイアリー以来の、それはそれは、自分に憑いている悪いものがすっかり落ちてしまいそうなほど、透明感に包まれたピュアな映画でした。
私のような、40歳を超えたくらいの、色々なことを経験してきた人には心に響くと思います。
(逆に言えば、まだ人生経験の少ない若い方にはあまり響かない退屈な映画に映るかも知れません)
ほっこり微笑むシーンもあり、途中からは時折涙が溢れるシーンもあり、最後はすっかり幸せな気持ちになって帰りました。
最近暗い内容の映画を多く観ていた私ですが、一年に一度はこういう心洗われる映画を観た方が良いなと思わせてくれるステキな映画でした。
自分が過去に好きだった人に渡した手紙は今どうなっているのか、今まで考えたこともなかったけど、気になります(笑)
セミの音
夏の空気やにおいがスクリーンからこちらへ漂ってくる映画だった。
さまざまなセミの音がサウンドトラックのように鳴り響き、膨らむノスタルジーをたっぷりと味わえる。
ラブレターを通して交差するあの頃と今、あの人とあの人の大切な人。
想像以上に複雑な交わり方をするそれらに最初はハラハラしてしまう。
少しずつ繋がってほどかれていく先に、人生と想いの形が見えてきた時、どうしようもなく温かい気持ちが溢れて胸がギュッと締めつけられた。
言ってしまえば、引くほど重くてねちっこい恋心。
それをしっとりと叙情的に、爽やかにロマンティックに、こんなにも綺麗に描けるものかと驚く。
出来すぎていてファンタジーにも近い展開の中に、打ちのめされるような現実も混じっている面白さ。
とにもかくにも祐里が大好き。
高校時代の彼女には移入しまくってしまった。
もう全部全部の表情が可愛くて、それでいて苦々しく切なくて。泣けて泣けて仕方なかった。
明るく振る舞ったりなんか空回りしてワタワタしちゃうのは大人になっても変わっていなかったりして。
義母へのボヤきが本当に好き。
人と人の繋がりの奇跡を信じ、どこまでも優しい姿勢を崩さない描き方が嬉しい。
ただ、あんまりにも眩しく澄んで見えるものだから、観賞後は謎の虚無感に襲われてしまった。
冷静になると結構気持ち悪い人が多くて、その気持ち悪い部分をちゃんと気持ち悪く描いてくれたなら、この映画をもっと近くに感じられたかもしれない。
この映画の中でも起こったことについて考えるのが少ししんどくなってしまう妙。
すごく面白かったし良かったんだけど、満たされた気持ちは続かない。
現状、恋も愛もしていない私の妬みの感情なのかもしれない。
岩井監督の作品をみておかなくては
伝説のように語られる岩井監督の作品っていかなるものか 「Love Letter」
の小説だけを読んでいて、25年後期待をもって本作を観ました 男性目線から思えば、
過去の自分の不甲斐なさ、恋人を自分が幸福にするどころか、不幸な人生を送らせてしまったことへの悔悟に、苦しむ姿は共感するところではあります いつまでも過去の思いにとらわれて生きてきた姿に非難や批判はあるでしょうが、自分だったら違う人生を送ることができたのではないかという、自惚れに近い感情が観ていて辛くもありました 同窓会で自分と同級生の「現在の立っている位置」を確認したり、振り返ることは残酷なことあると思います
常に隙のないような役の多かった福山さんだから、男性の持つ弱さ、女々しさも痛く感じることができました 「三度目の殺人」の時の広瀬すずと福山さん、設定は違うけれども広瀬さんの成長は驚くばかりです 岩井監督にすれば故郷を舞台にしているところからも、強い思いがあるのでしょうね 是非活字で振り返りたいものです (1月23日 イオンシネマ高の原にて鑑賞)
若い演者達の瑞々しさが良い。
全体を通して見ると、個人的に「なぜ?」と思う部分も多く、過去と現在の入り乱れる描写が、あまり胸に刺さらなかった。
松さん演じるユウリが自分勝手な女に見え、あまり好みでなく、「松さんなのに、もったいない…」と感じた。
福山さんの冴えない、さびれた雰囲気は、きっとあれで正解なのでしょう。変わったなーと思ったけれど、かつて魅力のあった、素敵な過去の恋愛に縛られている中年男感、よーく出ていました。
ただ、あの姉妹の娘、高校時代を演じた広瀬すずさん、森七菜さんと、福山さんの高校時代を演じた神木くんが、素晴らしかった。
瑞々しく、美しく…表情のコロコロ変わる2人の少女。
福山さんと広瀬さんが仏壇の前で語らうシーンは、少し目が潤みました。周りからは鼻を啜る音も聞こえて来た…。
広瀬さんの表情の変化だけでも、この映画、見る価値はあると思いますし、学生時代に同じように、大切な、大切な、宝物みたいな思い出を残せた方は、懐かしさに震え、もっと胸に刺さる作品になっていると思います。
トメル、トマル、キリトル、ウゴキダス
設定には少し無理があるけど、登場人物一人ひとりがていねいに描かれ...
設定には少し無理があるけど、登場人物一人ひとりがていねいに描かれていて展開も急ぎ過ぎず、いいなぁと感じました。
広瀬すず、松たか子、福山雅治、神木隆之介さんたちの演技がよかったのでそう感じたんだろうと思います。
ときどき出される風景も美しく、落ち着いた気持ちで見ることが出来ました。
私はこんな、ていねいで落ち着いた感じの邦画が好きなので、観てよかったです。
これ、おもしろいですか
珠玉の名作です
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