「最初から最後までニックの手の平の上。」スパイダーマン ファー・フロム・ホーム アルさんの映画レビュー(感想・評価)
最初から最後までニックの手の平の上。
【アベンジャーズ エンドゲーム】後の世界をあえて印象付ける、普通のよくある高校生の日常。トム・ホランドとゼンデイヤの甘酸っぱい恋、おじさんもキュンとしてしまいましたw【グレイテストショーマン】の演技とはまた違う、ゼンデイヤのツンデレな可愛らしさが◎。
当たり前ではないヒーローの葛藤から、ピーターの成長する様はさすがトム・ホランド。基本スペックが高いので、反省からの改善、飲み込みも驚く程早くて正確なのは圧巻。
そして散りばめられた数多の『フェイク』に、騙されまくりの2時間。『視覚』という5感の1つを思う存分楽しむ、映画という娯楽を逆手に取った伏線は凄い。
縦横無尽にスクリーンを飛び回る、この爽快感はスパイダーマンならでは。その『フェイク』に騙される時の驚きと怖さ、何も信じられなくなる畳み掛ける映像、ジェットコースター的感覚が楽しい。
メイおばさんの言うシックス・センス(第6感)、人生においても、この『ムズムズ』大事w
突如現れるミステリオ(ベック)に、違和感と、何とも言えない安心感をしっかり表現するジェイク・ギレンホール。ちゃんと演技を観たのは本作が初だったが、【ブロークバックマウンテン】での助演男優賞の演技を垣間見れた。凄い。
タイミング合わず、ずっと保留にしていたが、ようやくフェーズ3のラストを飾る本作鑑賞。ここまでのスケールが大き過ぎたからか、ヴィランに何とも言えない物足りなさも。それでも安定のMARVEL流石。
MERVELお約束の次作へ伏線を残すエンドロール、最後までしっかりとお忘れなく。