「ヒーローの遺志」スパイダーマン ファー・フロム・ホーム リ=ネイ・ケノービさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒーローの遺志
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エンドゲームでアイアンマンもといトニースタークというピーターの憧れであり父親のようでもあった人の死を半ば受け入れられない状態で始まる今作のピーター。過去を引きずったままで、それに追い討ちをかけるかの如く次々と起こる事件に苦戦するのは観てるこちらとしても歯がゆい気持ちでした。
中盤私生活とヒーローの両端で周りからの重圧に耐えられず、結果遺言を勘違いし、トニーから貰ったサングラスを敵に渡してしまうという失態を犯す一連の心理描写はとても丁寧でした。
クライマックス手前でトニーとピーターの理解者であるハッピーが客観的な視点を持って一緒に相談に乗り、それにより答えを導き出したピーターが再び立ち上がる様はまさに王道の良いところで、観終わった後も子供を見守る父親同様『成長したな』といった感じで余韻に浸れました。
前作のように子供から大人への成長といったテーマが今作も自然と描かれていて、ピーターの存在によりリアリティーが生まれて感情移入しやすかったです。
アイアンマンの遺志を受け継ぐヒーローとして大きく前進したスパイダーマンの活躍をもっと観たいと思える良い映画でした!
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