ターミネーター ニュー・フェイトのレビュー・感想・評価
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アクションは面白かったが…。
北米で興行不振ということで、余り期待しないで見ました。
実際に見てみると、そこそこ楽しめた。
アクションは、流石だと思った。
序盤の高速道路の戦いで、リンダハミルトンが登場するシーンは、胸が熱くなった。
機械人間の役のマッケンジーデイヴィスも筋肉ムキムキで、
女性が護衛をしていることに、全く違和感を感じさせない役作り。お見事。
そして、シュワちゃんが出てくると、いよいよ役者はそろったなと感慨が深くなる。
飛行機上での戦い・ダムでの決戦など、
ご都合主義なところも多々あり、それ普通助かるか?と
ツッコミどころもあったけど、ターミネーターのアクションは、
やっぱり、何のかんの言いながら一流だと納得。
ただ、違和感があるのも事実。
まず、肝心のREV-9が、序盤から終盤にかけて無双しているのに、
最終盤は結構あっけなく倒されること。
最後の戦いだけ見ると、ジェ二シスのT-3000の遥かに強いんじゃないの?
また、敵方ターミネーターが、どう暴れ倒すかは、
ターミネーターシリーズの醍醐味だけど、
REV-9が、T-1000+T-800の様な戦い方しかせず、
目新しさは無かったなという印象。
次に、ジョンコナーの扱いが酷すぎる。
ジョンコナーを、あんな粗雑に扱ってしまうと、
今までのターミネータ作品が台無しになってしまう。
例えば、T2の正当な続編と宣伝してたけど、
ジョンコナーをあんな風に死なせてしまっては、T2の結果は何だったのとなる。
今までのターミネーターは、サラコナー・ジョンコナーの
人生の物語でもあった様におもうけど、そのうちの一人を完全排除(笑)
ジョンコナーの存在を重視する人は、今作は受け入れられないのではと思った。
後、最近のハリウッドは、ポリコレがきつすぎて、
ニューフェイトも残念ながら、その波にのまれた様に思う。
はっきりいって、男は不要と言わんばかりの内容に感じた。
アクション映画を楽しみに見に来た男性は、少々鼻についたんじゃないかな。
ちょっと、バランスが悪いように思う。
その煽りを受けたのか、シュワちゃんの登場も遅かった。
こんな印象かな。別に悪い映画というわけではないと思う。
ただ、T2の正当な続編という宣伝文句を真に受けて、
期待のハードルを上げ過ぎると、失望する出来だとは思う。
サラのための続編
スカイネットを破壊したはずの未来から、ジョンを殺したスカイネット型のT800?を誰が送ってきたのかは疑問。2の世界観を破壊したのは驚いたが、結局人間は変われずリージョンを生み出してしまうのは、あり得ないこともないと思う。
時代に合わせるため少々無理な設定もあるかもしれないし、一度に2体送れば?とかあるがそれを言い出したらきりがない。それは無理な都合があったでいいんじゃ?
何にしてもこの映画はサラのためにあるように感じた。過去の呪縛に囚われ同じ境遇の子に自分を重ねていたら実はジョンの立場だった。新たなジョンを守り、dark fateからnew fateを切り開くため新たな未来を作っていく。2の運命は決まっていないを踏襲している。
1から3までサラコナーというキャラクターの生き様を描いた映画だったと思う。
アクション最高、三回目の鑑賞
ターミネーター2の正式な続編、ジョンも出演って事で期待して見に行った1回目
最初からジョンが殺されて「えっ、マジか」
と思ったがアクションシーンが凄く
グレースとサラがカッコ良くて面白かった。
しかしストーリーには納得いかない部分もあり、中盤で眠くなってきた。特にシュワちゃんが人間みたいで必要ないのでは?と感じたがアクションシーンが多彩でもう1回見に行く事を決心。
2回目の鑑賞
前日に1と2を見直した。何回も見てる作品だが2のジョンがサラを助け出した後の「2度とこんな危険な事はしないで!」のセリフのシーンで初めて涙ぐんだ。すっかり忘れていたがシュワちゃんが「無限に学習できる、人間に近づける」と言っていたのを見て、今回人間みたいになってた事に納得。全体的に1回目より面白く思えた。
3回目の鑑賞
アクションシーンを見る為に行きました。
何度見ても最高!これぞターミネーター!
絶対映画館で見るべきです。でもジョンは抹殺しなくても行方不明とかでよかったのでは…、シュワちゃん表面組織が老化するのはいいとしても髭は無い方がよかったのでは…と思います。
2部、3部と制作して欲しいが無理ですかね…
まさに「I'll be back」!!ターミネーター2が帰ってきた!
テラスモール湘南109シネマズにて鑑賞。
非常に面白かった!
アクションシーンも多彩で、終始目が離せない展開で手に汗握る作品だった。
私はターミネーター2も好きで、3からは正直2の魅力である、「機械と人間の友情・愛情」をどんどん無くしていっているような感じがして残念だったが、このニューフェイトで取り戻してくれたと感じた。
名俳優である「アーノルド・シュワルツェネッガー」がシリーズに完全復帰し、シュワちゃん映画になるかと予想していたが、そんなことは全然なく、個々のキャラクターが活きていて期待を大きく上回ってくれた。
強化型人間のグレースとダニー、「T-800」(カール)とサラのそれぞれの関係がドラマチックになっていて、キャラクターに共感する事も出来たので、ラストシーンにはついつい涙を流してしまった。
これまでの3からのシリーズのストーリーを無視しての最新作だったせいか批評が多いようだが、メタ要素にいちいちつっこんでる人達は、そんな風に映画を見ていて楽しいの?と正直思う。
個人的には2が好きな自分にもめちゃくちゃ刺さったし、サラが最後にT-800のことをカール!と呼んだ事や、かつて自分を助けてくれた未来のグレースを、命を掛けて自らを機械にして救い、最後にターミネーターを破壊する為に命を差し出したシーンには心を打たれた。
てかターミネーター強すぎでしょ笑
服も自分でコーティングしちゃうし、分身まで…
だがそれこそやっぱりターミネーターって感じがして面白かった。
それにしても、おじいちゃんになってもシュワちゃんはカッコいい…!!
あの姿でターミネーターを殴ってるの、めちゃめちゃいい。笑
個人的に、2と並ぶくらい面白かったので、大満足だった。
またいつか見直したいな。
3以降と同等です
キャメロンが製作に復帰して、3以降の映画は無かったことにして、 2の正式な続編を謳う本作品ですが、はっきり言って3以降とやってる事は同じです。
2で、人類の振る舞いによって未来は変えられるし、機械にも自己犠牲が出来るなら機械との共存もあり得る、というメッセージを残して終わったのに、それを否定してしまってはダメでしょう。
今作は確かに審判の日はサラ・コナーによって回避されたが、スカイネットとは異なる新たなAIがどこからか生まれて、やはり人類との戦争になった、という設定で始まります。
また、2で未来を変えたのに、相変わらず未来からターミネーターは送られてきてて、ジョンはその一体に殺されている事になってます。
そんなに次々と送り込めば、そりゃどっかでは殺害に成功してるでしょうよ。この時点で、2の結末は何だったのって感じです。
それとは別に審判の日の無い未来からも、ターミネーターとそれを阻止する戦士が送り込まれてきて、ターゲットになる人物を巡る戦いを描くんですが、いくら定番を踏襲すると言っても、いい加減見飽きましたね。
今作のターミネーターは、外側の液体金属部分と内側の金属骨格部分が、分離することが出来る設定なんだけど、これ必要かな?こんなにどんどん未来からターミネーターを送れるなら、2、3体送れば済む話ですよね。
対して対抗する人類の戦士は、改造を受けた女性なんだけど、負荷が掛かると熱出して行動不能になります。この設定もあんまり上手く話に絡んで来てなくて、別にあっても無くても良かった感じ。
最後に自分の動力源を使って、ターミネーターを停止させる部分も2のオマージュかも知れないけど、そもそも相手のターミネーターが分かってるなら、動力源2個持ってきなさいって話ですよね。体内に入れておけば持ってこれる訳だし。
で、ここが一番問題なんですけど、サラ・コナーがせっかく復帰したのに、彼女のポジションは全く重要では有りません。もちろん劇中では活躍しますけど、アイコンとしての役割は無くて、むしろ居ても居なくても良いいわゆるオワコン的に描かれてます。
これで映画作る意味あるのかな?と思わずにはいられないですね。ある意味、キャメロンがこのシリーズにトドメを刺したとは言えるかもしれません。
あんまり苦言ばっかりだと気が滅入るので、良いところも書いておくと、アクションだけ見れば迫力はあったと思います。ただ飛行機の戦いも、ダムでの戦いも、既視感はありましたけど。
タイトルなし(ネタバレ)
正統な続編というだけあって、矛盾点や伏線の回収がちゃんとされているし、納得出来る辻褄あわせでした。
やっぱりターミネーターの世界感はターミネーターの世界を創りあげたキャメロンさんにしか創り出せないんだと改めて思った。
もうサラの登場シーンは鳥肌が立って、感動というか興奮した。
ただ、あれはエディではない!!エディを使ってはいるけど、エディがジョンが出ると聞いて楽しみにしていただけにものすごく残念だった。
最後のテロップにも名前は載っていたけど、とても複雑な気持ちになった…
あと、日本語の副題をなぜわざわざ変えたのか分からない。
この作品はターミネーターだし、好きだけど、もうターミネーターの続編は要らない。
この作品でターミネーターは綺麗に終わらせておいてほしいです。
とにかく面白い
ハイウェイでのサラ・コナー登場で悶絶…
標的絡み以外の人の対応には割と優しいREV9…
その顔面にほぼゼロ距離で連射するシュワ!
最後の闘いでチェーンを手に巻きつけるグレース…
もう好きな場面挙げてると枚挙に暇がありません…
海外では興行収入が振るわなかったそうですが、個人的には今までの続編が酷かっただけに大変納得のできる続編でした
できればIMAXとかで観たかった…
ノー・フェイト
未来からきた新型アンドロイドがあるメキシコ人の若い女性を殺害しようとするので、それをなんとか止めようとする物語。
新型アンドロイドは、一体で二体のような動きができる。シュワちゃんとサラコナーがでてくる。新型アンドロイドを追って女人造人間が未来からやってくる。
まあ、話は荒唐無稽。T2の正統なる続編らしい。しかし見ればわかるが、なんだそれと言う感じもする。過去を清算し、新しい歴史を作ろうとしている。しかしいろいろ無理がある。
ラストは忘れてしまいました。
面白かった
これぞターミネーター!目を離す場面がなく、ただただ圧倒された。ジョン・コナーが出てくるかと思ったが、子供の頃の回想シーンだけだったのが残念。それを抜きにしても、迫力、内容共に大満足!
The娯楽映画(ただし長い)
ターミネーターというものは未来から来たロボットでなかなか死なないらしい、ということだけしか知らずに鑑賞。
成程、なかなか死なない。
ターミネーター素人なので、そろそろ死ぬだろう、もう死ぬだろうというシーンが幾度となく訪れるのだがまあ死なない。
それがもはやお約束のギャグのようで面白い。
こんな目にあってもまだ!?と思っているうちにあっというまに時間が経っていた。
ターミネーターも強いが、美しい女性たちがほんとに強すぎて爽快。
ただ娯楽映画として楽しめた。
しかし、未来の指導者を殺した後にカーテン屋になったというのが本当に不思議である。
あんなに超高性能AIが自分の家にカーテンを配達してくれるなんて、そんな面白い設定があっていいのか。
そしてそこをあんなにさらっと流してしまっていいのか。
そのカーテン屋になったくだりだけで、スピンオフ映画ができそうだなと勝手に思った。
ターミネーター史上最悪の作品
ターミネーター2を小さい時テレビで観て、そこから映画が好きになったほど思い入れのあるシリーズの最新作で、それも過去のキャストが再登場とファンとしては熱すぎる展開に期待しながら観に行ったのですが、正直あまり楽しめる作品ではありませんでした。
ここからは思った事をボロクソに書かせていただきます。
今作を観てまず思ったのが、ストーリーの内容が薄すぎて印象に残らない。
今回の敵REV-9もまた液体金属と金属の骨格(間違っていたらすみません)でT3のT-Xと比べると、分裂するかしないかくらい。
敵に対しての怖い、カッコイイという感情すら覚えなかった。
ストーリー上、仕方の無い事だがT-800が人間らしくなり過ぎててターミネーターを観ている気にはなれない。
ジョン・コナーが殺され、サラがあの状態になったのは良いと思うが、この先の話を考えると大して関係の無いおばあちゃんになる。
ジョンがいてこそのターミネーター、そんな考えをジェームズ・キャメロンは逆手に取ったのでしょうけど、結局はまた最新型にボコボコにされるシュワちゃんを観るだけの映画になって何だかなぁと思いました。
過去のキャスト陣を無理矢理出そうとして案の定失敗した。これなら過去のシュワちゃんvs現在のシュワちゃんや、T-1000などが出てくるジェニシスの方が、ストーリーやオマージュ的な楽しさでは勝っていたと思います。
はっきり言うと、面白くなかったです。
残念無念
公開初日に観た覚書き。
冒頭のジョンが殺されるシーン、てっきり母親サラ・コナーのうたた寝中の夢かと思ったんです。
ところがそのまま話がどんどん進んでいっちゃって…おいおいって感じ!そこでジェームス・キャメロンとの信頼関係も無くなり、感情移入できぬまま終了。
ターミネーターは自分の中でとても大切な映画だったので、とても残念な気持ちで映画館を出た。
アクションシーンはCGが多過ぎて見ていて萎えた。
かえってチープに見える。
背中で壁を壊すコテコテ感や、メカ機械的な要素をもっと取り入れてほしかった。それこそが映画の迫力にもなると思ってるから。
ホントにジェームズ・キャメロンが製作に携わっていたのかと疑いたくなるような、そんな映画でした。残念。
過去の3作を切り捨ててまで見せたかったのが、これなのか・・。
作品単体で見ると、なかなか面白かったと思います。序盤からボルテージ全開の破壊、爆発、炎上っぷり。REVー9が何度も容赦なく、破壊の限りで迫ってくる展開に息つく暇もなくハラハラしっぱなし!グレース、T−800、サラの共闘も見応えありました。最後のくさり鎌みたいな武器で戦うグレースはめっちゃカッコよかった!
ただ!この作品は、ターミネーターシリーズの続編。しかも、過去の3作品を切り捨ててまで大見栄きって創った作品。そういう背景を踏まえて考えると、この作品は過去の作品の良さを踏襲しつつも、なにか新しい魅力を生み出すことが至上命題なんだと僕は思っていました。その視点で見ると、実に平凡な作品だったと思います。2作目のジョンとT−800を、ダニーとグレースに置き換えて、サラとT−800を脇に据えつつ、同じことをやってるだけ。。敵がスカイネットからリージョンに変わったとて同じことをやってるだけ。。その失敗は3のときにすでに経験したじゃないですか。しかも、作品中いろんなところでシリーズ過去作で見たことあるようなシーンのオンパレード。。最後のT−800の最後のシーンだって、2の焼き増しっぽく見えました。2の正当な続編、ジェームズ・キャメロン、リンダ・ハミルトン復活と銘打った作品としては、大したことないなという印象でした。
運命はひとつではないということはつまりあれだ
ジョンが死んでも、スカイネットが存在しなくても、新たなAIは生まれるし、新しいレジスタンスのリーダーが生まれるのだとすれば、そもそも、このターミネーターのミッションってもの凄く非効率で、かつあまり意味がない行為なんじゃないか?
鑑賞後、何だかとんだ茶番に付き合わされたような気がしたのは私だけ?
もちろん、ジェームズキャメロンが得意とするストーリーテリングやアクションの展開、VFXの技術、見せ方は流石でした。
マッケンジーデイビスは良かった
T2の後から始まる本作、色々なツッコミ所は他のレビューに書いてあるので、そっちに回すとして、
一番納得いかないのは、ターミネーターが人間の気持ちを理解し、信頼関係が出来たのはジョンとの濃密な時間があったからで、そこがT2という映画のキモだったんじゃないのか?
T800という機械は頻繁に人間の気持ちを理解できるんかい。
でも、マッケンジーデイビスはとても良かった。
開始3分で心が折れた
スカイネットとの闘いはなんだったの?!
と言うモヤモヤが開始3分で起こって以降、ずっとモヤモヤした気持ちのままエンドロールを迎えます。
努力した。キャスティングとか、演出とか努力したよ。
でも、ターミネーター2が良すぎたからあのままアレが完成形で良かったんじゃないかな?
今回はリンダハミルトンとシュワルツネッガーを観たいファンムービーと言っても過言ではない。
サラがジョンのいない世界で生きてるとも思えなかったし、機械が改心して人の心をって設定が苦しすぎた。
観てても誰に感情移入したら良いのか分からなかった。
もっと素直にサラやターミネーターの登場を喜びたかったのに、ジョンの不在で物語の根幹が崩れてしまった。
共闘する未来を観たはずなのに、頭をすげ替えたパラレルワールドだった。
レビューを読んでいる方は劇場でご覧になった方が大半と思います。
いかがでしたか?
私のターミネーターは2で完結したと言い聞かせることにします。
観るべきところもあったが…
シリーズの生みの親・ジェームズ・キャメロンが正当な続編とする本作、最近のハリウッドのトレンドを反映した作品となった。
キャスティングはハリウッドの政治的潮流を受け、性別や人種に配慮している。未来の救世主役・ダニーとそれを狙うターミネーター・REV-9はヒスパニック、ダニーを守る強化人間・グレースは女性(ダニーも)と言った具合だ。旧作から登場するサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)も女性だし、メインキャストの中では唯一の白人男性であるT-800(アーノルド・シュワルツェネッガー)は過去の過ちを悔い、女性たちを守るという役回りになっている。
個人的には過去の名作の現代的価値観に基づく再構築という事自体は“面白ければ、それでいい”と思っているが、本作は政治的事情を優先して映画としての完成度を損なっている。甚だしいのは面倒見のいい普通の女の子、という設定のダニーがREV-9から追われる中で明らかに不自然な速度で成長していく点だ。
REV-9を倒すためにダニーを囮にすべきというT-800と、ダニーを危険には晒せないと主張するグレースが対立する場面で、ちょっと前まで“普通の女の子”だったダニーが“私を餌にしてREV-9をおびき寄せる!”と歴戦の勇士達に号令をかけるシーンは如何にも白々しい。その後の射撃訓練でサラに一言発破をかけられただけで、百発百中で的を打ち抜く姿は滑稽にすら見えた。あまつさえ、ラストでは近接武器でREV-9とタイマンを張る始末だ。
1・2に於けるサラ・コナーの救世主の母という設定は“救世主・指導者は男に決まっている、女はせいぜいその母親にしかなりえない”という前提的通念があった。それに対するアンチテーゼとして、女性キャラクターを救世主そのものとしているのは解るが、それを1作品で表現する事によって著しく説得力を失っている。
“現代的解釈”以外の部分の失敗として最も手痛いのはREV-9が怖くない、という点につきる。その能力は1のT-800と2のT-1000を合体させただけ。高いコミュニケーション能力も併せ持ち他の人類も利用する、という点は新しいが過去の焼き直しだと倒し方もイメージできてしまうので怖くない。1や2には「どうすればコイツを倒せるんだ…」という恐怖感があり、それがターミネーターをターミネーターたらしめた。率直に言って過去作品を超えようという野心は全く感じられなかった。
以上の点を踏まえると最新技術を駆使したアクションシーンも「別にターミネーターでやらなくても良くない?」となってしまう。実際、見ていた時は迫力のある映像と思っていたのに振り返るとあまり印象に残っていない。
とはいえ良かった点もある。まずはサラ・コナーを演じるリンダ・ハミルトンだろう。あの年齢の女性がタフな戦士という役どころを得て、全く違和感を感じさせないのは凄い。また落ち込んだシーンの(いい意味での)老けこみ方の落差は素晴らしかった。
グレース役のマッケンジー・デイビスも良かった。長身でありながら、男のようなゴツさがある訳でもなく、しなやかでスピーディーな戦い方が堂に入っていた。数分間しか本気で戦えない、という設定もいい。
シュワルツェネッガーに関しては賛否の分かれる所だ。彼を登場させようとするとああいう設定しかなかったのだろうし、過去を悔いるサイボーグ、という役を意外とそつなくこなしている。とはいえ1の圧倒的な恐ろしさ、2の圧倒的な頼もしさを期待していた向きとしてはどうしても残念な気持ちを持ってしまうだろう。
悪い点、良い点をあげると上記のような感じになる。ここからは悪い点というよりは個人的な希望だ。正直、本作の政治的メッセージというのは今のハリウッドの機運をそのまま体現しているだけで何の真新しさもない(その点では本作は間違いなく凡作だ)。AIが自我を持ちうるという事が現実味を持ち始めてきた現代においてターミネーターの続編を作るのであれば、それに対し何らかの回答を提示して欲しかった。
アクション&ストーリー
映画館で観る価値有り、の1本です。
まずアクションシーンが凄い、凄すぎて目が追いつかない・・・これはDVDでも買って何度も見直さなくちゃ把握出来ないレベル。このティム・ミラーという監督さん、凄いですね。またプロデューサーに加わったジェームズ・キャメロンの本領発揮が随所に観られます。
ストーリーはキャッチコピー「ターミネーター2の正統な続編」に寸分違わぬ内容。敢えて書きませんが、これをやったら永遠に終わらないんじゃない?っていう最終手段とも言うべきプロット。
リンダ・ハミルトンとシュワちゃんのツーショットは、往年のターミネーターファンを満足させること間違いなし。欲を言えば、エンドロールで流れる曲にもっと(以前のような)「映画・ターミネーター」を脳内に刻み込む、あの重低音&金属音を入れて欲しかったな〜。
残念ながら「敵役」としてのREV-9はインパクトが弱い。ヴェノムが世に出る前なら違ったかも知れませんが、T-1000出現時のような圧倒感は無かった。それでも、「映画館で観る」に相応しい作品だと思いました。
アクションが派手だけど設定がね…
アクションは非常に手に汗握る感じでよく出来ていたと思います。
特にグレースのスピード感あるアクションとT800の重いアクションのコンビネーションは良かった。
まだ過去作のオマージュシーンがあったりしてにやけながら見ました(T2のサラの弾切れのシーンとか)
ただREV-9が分裂した途端ボコボコにやられていて少しガッカリもしました。
設定に関しては
スカイネットが存在しないのにターミネーターが来る、しかもREVではなくサイバーダイン社の個体が
過去に二体送ったと言ったが二体以上送っている
ジョンが死ぬ時未来から誰も助けに来ない
→ジョンが死ぬのがあっさりしていた
ジョン役に色々あったから仕方ないけど酷い
あとダニーよりもシュワちゃんやサラコナー、グレースが目立ち主人公が誰だか解らなくなる
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