「キャメロンは『アバター』よりも『ターミネーター』優先すべき!」ターミネーター ニュー・フェイト 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)
キャメロンは『アバター』よりも『ターミネーター』優先すべき!
『T2』はこれから先も揺るがぬ映画史事件だった。子供の頃に初めて出会って、心苦しい小中時代の大事な心の支えだった。あまりに思いが強いあまりに、大学のレポートではテーマに選んでしまったほどw だから新作を観るというのは、もはや義務とも言って良いし、キャメロンにハミルトンの復帰もやっぱり気になった。
結論は…
良かった!
ビックリ!特にもう人間ドラマに打ちのめされた。
T-800がおる疑問や、サラが現役バリバリなのも、ジョンは一体どうしたか?すべてきっちり明かしてた!いや…まさか…冒頭で、あんな事態が起こるとは…しかもそれが『T2』での"とある台詞"に繋がるとは…
真相は是非とも映画を観て欲しいからネタバレしない。その代わりにT2での台詞を一個抜粋したい。
メキシコ、エンリケ家の武器庫でのジョンとT-800のやり取りで、ジョンは"どんなことがあっても動じない?"と聞いてきた。T-800は"そうだ"と言い、"任務中に機能が停止したら困るが"と言い、さらに"終わればどうなっても良い"とジョンに答えてくれた。
一連のこのやり取りが『ニュー・フェイト』のキーになって、T-800がダニーたちをどうして手助けするかとか、サラは殺意剥き出しで、どうして彼を撃とうとしたか?そしてT-800が手放さなければならない物…それがとにかく2以降では薄れた見事な人間ドラマ、それを爆発加速させる強力なガソリンなんです!正直、それでもう映画に大満足でした!
無論次元が違いすぎる『T2』と比較したら、物足りないのも沢山あるし、敵もパンチがやや足りない(やはりT-1000以降となると、敵キャラ作るの難しそう)。それでも見事に素晴らしかった!と言えちゃう映画になっていました!
キャメロンはアバターよりもターミネーター優先すべき!こんなにまだまだ出来るんだから、パンドラ一回休めよマジで!