「これなら続編は作らずに「2」で止めておけばよかった」ターミネーター ニュー・フェイト MOKOMOKOさんの映画レビュー(感想・評価)
これなら続編は作らずに「2」で止めておけばよかった
冒頭でジョン君がいきなり死んじゃうんですね。
その時点で続編感がかなり薄まってしまいました。
「あ、ジョンとサラの物語は終わってしまったんだ」と。
公式でコレやっちゃいましたからね。
何とかして現在のエドワード・ファーロングを使ってほしかったです。
みんなが期待してたのはいくら焼き直しと言われようがジョンとサラとT800が再び巡り合うことだったのではないでしょうか?
新しい役者も演技を凄く頑張ってはいるのですがどうしても「2」のキャストのイメージが強くて場違い感が否めません。
アクションシーンはすごく派手になってて見ごたえはありますが派手になりすぎてスタイリッシュアクション調になって現実感が薄れてしまっている気がします。
敵も主人公サイドも超人感出過ぎてていまいちドキドキハラハラしないです。
サラとダニーが運で生き延びてる感が否めません。
今思えばT1000は絶妙な戦闘能力だったと思います。
(T800と武器と車があって倒せなくてもギリギリ逃げられる強さでダメージは無敵のように思えて実は一応蓄積しているらしいです。特別編の後半で変身がバグってる描写があります)
今回はちょっと外出すればすぐに見つかってしまうので安全を確保する手段が乏しいです。
そこで運の良さによるゴリ押しが始まります。
音楽もあんまり特徴がなくて「2」のT1000がトラックで追いかけてくるあの曲をアレンジして使っても良かったんじゃないでしょうか。
今回もT800は人の心を手に入れたということでクリティカルダメージを受けて死ぬ間際に人として生きてきた家族たちの記憶を再生するシーンがあったならもう少し感動できてたかもしれません。
あくまでも個人的な望みですがジョンとサラとT800が生き残って家族となるハッピーエンドを見たかったでした。
今回は「2」の続編というより「4」の焼き直しのように感じました。
あれだけ酷評されていた「3」の方が正当派ターミネーター感がありました。
最近では海外で「3」が再評価されてきているらしいです。
ジョン役が本人だったならあそこまで酷評されてなかったんじゃないかと思います。
それとカメオ出演でもよかったのでロバート・パトリックにも出演してほしかったです。
こんなことならこの映画は作らずに「2」で完結ということにしておいた方が良かったと思います。
”ジョンとサラが生き残って歴史が変わって核戦争も起きないハッピーエンド”
このままで良かったんじゃないでしょうか?
何だか美しい思い出がブチ壊されたような気分です。
いろいろ酷評しましたが続編としてではなく独立したアクション映画としてなら悪くはないです。
任務を終えたターミーネーターがその後どうなるのかを公式で決めたのは驚きました。