「この創りはチト頂けない」フレームアームズ・ガール きゃっきゃうふふなワンダーランド Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)
この創りはチト頂けない
自分も2期製作が決定してる上でのつなぎのOVAだと勘違いしたクチです。ただ〝自己可動するフィギュア〟と言う設定が個人的にはワリとお気に入りなのでソレ程ガッカリはしませんでしたが。
ですがまず冒頭の間延びした前置きと、キャラのコメンタリーを回想シーンのセリフ掛け合い部分に丸被せにした箇所が相当あるのは、個人的には非常に見辛くて頂けません。せめてセリフに引っ掛けないSE部分に乗せるとか気を使わないと、セリフ同士が被さると気が分散してしまい、全体の理解が薄くなってしまうので困りものです。集中力がないのだと言われてしまいそうですが‥‥
攻撃シーンの砲撃や火器の発射音、炸裂・着弾音など、映画館の音響ならではの迫力シーンは楽しめました(バーゼのキンキンがややキツめ)。一方で大画面で細部の描写がよく見える中、装甲装着状態でのライブシーンで(マテリア姉妹を除いて)少々間抜けな箇所も見受けられたのは設定上仕方ないんでしょうね。
あんな複雑な突起があるデザインですんなり滑らかに動かせるのはCGの恩恵ですが、それに甘えてヤタラに複雑なデザインをこしらえると、どこぞのナラティブみたいに前も後ろも上も下も解らなくなってしまいかねないので程々にすべきだと思っています(素体が女の子なのでそこまでには至りませんが)。
多分に漏れず、1期オンエアを抑えていないと何のコッチャさっぱりなのは劇場版作品にありがちなのでともかく、自分と同じくホントに新作続編だと勘違いした観客の中には不満を持つ方も居そうなのが残念です。
続編制作アナウンスが流された後での、このキービジュアル+唐突なサブタイ、「思い出をふりかえる」がタイトルロゴと離れた所に添えられる表記では少々不親切な感が否めません(紙面デザインの問題)。
余談ですが、同じコンセプトの『超可動ガール1/6』と言う作品がこの作品の遠縁に当たると勝手に思い込んでましたが、どうやら全く無関係な様子。そしてキャラデザの島田フミカネ氏は、アレでもパンツではないと言い張る気でしょうか、別に悪くはありませんが‥‥w