「ウソや。まさかの邦画NO1候補。」ごっこ bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
ウソや。まさかの邦画NO1候補。
「カラスの親指」の村上ショージは、最後のどんでん返しを隠蔽する為のキャスティングだったと理解しているし、その狙いは正解でした。千原ジュニアの主役も、その少し辿々しいアマ芝居が必要だったんだと思う。
一級の役者さんと子役の演技のギャップに白けなくて済む、ってのが一つ目の理由。感情移入し過ぎる事なく、高所から物語を見ていられる、ってのが次の理由。これを、例えば山田孝之あたりに演られてたら、物語に引きずり込まれ登場人物と同じ目線の高さでヨヨ子の秘密を知ることになり、耐えられなかったと思う。千原ジュニアは適切な選択だと思いますし、ヨヨ子が抱えていた秘密は、それくらい重かったです。
シベールの日曜日が1割入ってます。終盤はボコボコと音を立てて泣いてしまった。これがお蔵入りの危機にあっただなんて信じられない。
パパやん捕まえた!
最後の「ごっこ」は鬼ごっこだったみたいですが、ヨヨ子はこれから真剣勝負を生きていきます。パパやんに守ってもらった命でね。良かった。
易い部分もある話ですが、今年1番だと言う人は絶対に居ると思う秀作でした。今週はついてる!
なるほど。命を守るために全てを捨てて鬼になったんですね。
あったま来て直情的にやったんじゃないのか、、、。
私も結果としてはこれしかないと結論付けましたが、なるほどですね。
bloodtrailさん
ご丁寧に追記して下さり、ますます楽しみになりました。ありがとうございます!
もう年末ということで、いくつかの映画館で見逃し作品特集がありますが、今のところ残念ながらスルーのようですね…。
DVD化を楽しみに待ちたいと思います。
レビューありがとうございました。
ruさんへ
色んなしがらみから上映は短期で打ち切られてしまった様ですね。いずれDVDレンタルには回るでしょうから、その際にでもご覧になってはと思います。ヨヨ子と言う不遇な少女の命を守るために、全てを捨てて悪魔になった男の話です。
パパやんはヨヨ子の生命を危機に晒す問題を、不可逆的に解決するために、ある行動に走ります。その行動は身勝手極まりないものであり、共感できるものではないという点が、この映画の重苦しさにつながります。映画では、この行動に至る心象表現が「何もない」のが最大の難点です。
この点の解釈で賛否が別れる映画だと思います。