「おとぼけスパイ大作戦」太陽は動かない Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
おとぼけスパイ大作戦
やっとレイトショー復活という事で
予告でしつこく見たのもありこれ潰しとこと観賞
原作小説やドラマがあることは知りませんでしたが
スパイアクションものも珍しいのでそれなりに期待を
していたのですが・・
・・ここ最近でここまで詰め込みすぎて
構成ぐちゃぐちゃな映画も久しぶりに見ました
本当に原作ものなんだろうかと
まず映画の肝になる主人公らの組織の
24時間以内に報告しないと胸部の爆弾が爆発するという設定
冒頭でドラマではレギュラー格だったらしい仲間が
捕まってたのを救出されて負傷してたのもありますが
なんかサポセンの自動応答みたいな音声に応じて
パスワードを打ち込むんですがそれにすごくモタモタ
してる間に間に合わずに死にます
描写的には主人公ら工作員の過酷な状況を
示しているんでしょうけど
正直「こいつらこんな手際でよく今まで生きてこれたな」
としか思えません
そもそもその連絡方法もそんな電話で行う方式なら
本人以外でも出来るんじゃないでしょうか
(まあワンタイムパスみたいのがあるんでしょうかね)
何にせよあんな過酷な任務をしょっちゅうやらせる中で
連絡できない可能性なんかいくらでも出てくる中で
生命の危険が及ぶ報告義務とか完全に任務の邪魔
としか思えません
お話自体ももう新鮮さも何もなく
ダブルスパイみたいなやつとか出てきて
いかにもロケの許可がとりやすかったであろう
ブルガリアでアクションしてます
正直アクション撮るには彩度が足りない風景だなぁ
と思いました
もう少し色調は工夫してもよかった気がします
なんかもっと別ジャンルの映画みたいで
画に緊迫感がないのです
ライバルのスパイ達は韓国人俳優がやっているのですが
カタコト日本語で結構重要なセリフを言わせるので
また印象が薄くなる
また登場人物にいちいち妙な絡みを付けすぎ
依頼主の奥さんが昔誘拐された息子に似てると
オムライスをいきなり作って食べろと言ってくるとか
ホラーでしょ
過去と現在のシーンの転換も意味がありそうで
別にそんなになかったりただでさえグチャグチャの
ストーリーを更に滅茶苦茶にします
なんで今そのエピソードに触れるのかとか
全然わかんないんです
髪型すら変わらないいつもの藤原竜也の
あ゛あ゛あ゛あ゛演技も既視感全開
なんでこう新鮮味がないんだと言うところに
ドラマみたいなスタッフロール流れて終了
ああドラマだったんだと思わざるを得ません
まぁこんなもんかって感じでした