「画家の画家による画家のためのゴッホ」永遠の門 ゴッホの見た未来 mark108helloさんの映画レビュー(感想・評価)
画家の画家による画家のためのゴッホ
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監督はウォーホルと同時代に世界的に活躍した現代美術家ジュリアン・シュナーベル。画家だけあって今作品には様々なカットで印象派の名作絵画のアングルが既視感いっぱいに使われている。ロートレック、マネ、セザンヌ、ルノワール、ゴーギャンなど・・美術ファンにはたまらないサービスだ。ゴッホの感情を映像の色彩で表現したりゴッホの意識の混濁具合をカメラレンズのぼかしで表現したり・・また最新のゴッホの死の解釈をそのエンディングに持ってきたりで、美術にそれ相当の知識のある人にはたまらない映画であったが、独立した映画としての魅力に溢れているかと言うと多少独善性に満ちているとしか言えない部分もあるのは事実だ。シュナーベルにとってこれは映画作品と言うより映像によるデッサンのような意味合いの強い作品と言えるだろう。
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