ROMA ローマのレビュー・感想・評価
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この作品をテレビのコンテンツにしておくのは残念。
要所要所でジェット機が上空を飛ぶ。地上には軽い男達と犬のうんこ。
振り回されながらも女たちは逞しく生きてゆく。
環境音が効果的。またフェリーニの映画を見たくなった。
白黒だけど綺麗な映画
白黒だからこそ綺麗なのかもしれない。
雇い主とメイドというお互いの立場を守りながらも、日々紡がれる人間同士の関係。
さもありそうな日常が描かれ単調とも言えるが、だからこそ人間らしさが際立って感じられる。
本当の映画好きにはたまらない映画
この映画は、いろいろなジャンルの本が好きで、映画の中に没入できる、このつまり本当の映画好きには受け入れられると思った。一方で万人受けはしないなと。イオンシネマはよく上映に踏み切ってくれたと思う。アカデミー賞受賞作で土曜18時開始なのに観客は少なかったが、観ていた人は間違いなく本当の映画好きで、私自身もその一人だった。
映画は小柄なメキシコ人のメイドが主人公で、彼女の目線で淡々と進むがそれがモノクロームの画面と相まってとても良かった。最後のクライマックスでメイドが溺れる子供を救ったあと海岸で、「実はあの人の子供を生みたくなかった」と声を絞り出した時、この映画を見て良かったと思った。
予告の写真が一番印象的
元も子もないとは思いますが。同じもので映画でなく写真の作品展だったら見応えあったと思う。芸術っぽい映画を狙ってるんだなぁ、と斜めに観てシラけてしまった。劇場でなく自宅などで友人と場面ごとの芸術性について飲みながら語りながら観れるなら、良いかもです。
モノクロ映画は新鮮だが内容は?
白黒映画を映画館で観られる事とアカデミー賞監督賞に敬意を示して
1.5にしたが、作品内容はメキシコ映画にしては内容が昔風でワンパターンの映画内容。メキシコの歴史、ラテン史の知識がないと難しい内容に感じた。メキシコ版小津安二郎映画。映画は脚本が分かりやすく観た後に後味がいいかどうかで私は映画を個人的に評価しているが、ROMAに関しては全く脚本、映画内容も私は評価できない。一番のマイナスはわいせつ物、妊娠シーン、飼い犬の糞が堂々と映像に出ていたが、私が観た映画館はそうでもなかったが、やはり映倫の審査、R18指定にすべき映画にしないと辛い映画。家族やカップルで観るよりも一人で観たい映画。
そこにあった物語
そこまで遠くない過去、
決して行くことが不可能なわけではない場所で
紡がれた物語。
フィクションかドキュメンタリーかそのボーダーライン上で繰り広げられる一人の女性の生活が、普遍的とも言える日常へ改めて目をむけさせてくれる。
決して超常的な現象が起こるわけではないが、それでも美しいそこにあったのであろう物語。
ポスターになってるシーンが奇跡のようなタイミング
生活音、環境音立体感が凄かったので劇場で観られてよかった
海から帰る時の車の中のクレオの表情が憑き物が落ちたようにスッキリしていたのが印象的
ボラスはものすごくたくさんウンチする犬
R指定なのは、フルチンで棒術を披露するせいか死産の分娩シーンがあるせいかもしくは歴代の飼い犬を剥製にしてるから?
ああ…
『パターソン』みたいに、何気ないけどこういうのよくあるよね、それが特別じゃなくても。みたいな光景を描いていた。
しかし子供と運転手と医師以外の男が糞すぎて…
性行為を断られたら暴言吐き捨て、彼女が妊娠したら逃げた上に暴言吐き捨て(ほんと酷かった…)不倫後子供置いてきぼり若い女と不倫父……
70年代が舞台でしたが、いつの時代もどこの国でもいる…
しかし子供たちは尊いし運転手イグナシオは優しいし医師も普通に仕事してた。
末っ子の純粋で甘えたな感じと、次男長男の反抗期真っ只中で母親とうまくいかないと感じと、キレて優しくなるを繰り返してしまう母親と、どことなく召使いを見下してる雰囲気(そもそも人種が違う)、おばあちゃんがもう7時20分だと言ったら子供がまだ7時17分だと言い返すあるある場面とか、、、たまらない
出産と、最後の浜辺で抱き合う場面は涙
最初のほうの寝転ぶ場面好き
犬のウンコと狭い車庫
お父さんは毎日毎日狭い車庫の壁にぶつかりそうになりながら車を停める。ギャラクシーとかいうフォード社の高級車。そして車は必ず犬のウンコを踏んでいくのだ。それを掃除するのは家政婦クレオ。冒頭から何度もデッキブラシでこすって水をかける作業も淡々と進められる日常業務なのだ。そして水を流した跡には飛行機の陰影が映りこむ・・・
平凡な日常にも変化が訪れる。一家の大黒柱である医者のアントニオが家に戻らなくなってしまい、クレオは同僚の恋人のいとことかいう男フェルミンの子を妊娠してしまうという事態。さらには監督自身の回想録でもあるかのように、メキシコ激動の70年代の始まりでもあったわけだ。ただし、暴動は何のために起きたのか?そういった描写が一切ないところに不満がたまる。会話にも「軍人に子供が殺された」という恐ろしいエピソードがあったにもかかわらず、一切描かれない。あくまでも私的な歴史でしかなかったのが残念だった・・・
社会派作品だと勝手に期待していたのも悪いのですが、韓国映画の『タクシー運転手』や『1987、ある闘いの真実』とか『光州5・18』とか、そんなのを期待していたのです。
それでもモノクロームの中には小津作品や初期の黒澤作品にも似た雰囲気があって、芸術性も高い。『ゼロ・グラビティ』も撮っている監督。難しい技術を簡単そうに撮ってる作品に仕上げているところもニクい。海のシーンなんて、まじで溺れちゃうんじゃないかと冷や汗ものでした。
他の方のレビューを読んでみると、『宇宙からの脱出』の映像が使われていたみたいですが、ちょっと前にテレビで観てました。
既にして名作
アルフォンソ・キュアロン監督の子供の頃の記憶をそのまま映画にしたという極めてパーソナルな映画だが、全てが極上の名作。集客を望めるような内容ではないからかNetflixでの製作になったようだが、実は劇場のスクリーンで観ないと観たことにならないタイプの映画。行ったこともないメキシコの遠い昔のはなしなのに懐かしいような気分にさせられるのは、徹底的に創り込んだモノクロームの映像と音響のおかげ。ヒロイン、クレオが街中へ歩いて行く姿を捉えた水平移動のカメラはそれだけでスペクタクル。観客をその場に居るように錯覚させる鳥のさえずりや街の喧騒、雨音。クライマックスも浜辺から海へ移動するクレオを捉えたドリーショット。クレオの声と波音。感情を揺さぶられる。すごい映像を観た。既にしてこれは映画史上の名場面。スクリーンで観られて良かった。配給会社さん、ありがとう。この映画は長く語り継がれる名作です。
クレオを演じるヤリッツァ・アパリシオさんという新人女優がキュート。
映像綺麗だったね
白黒にすることで、映像が洗練されてた気がした。
各シーンゆったりと丁寧に映されていて、内容も大きな盛り上がりがあるわけでもないけど、映像の美しさで楽しめた。
淡々と進んでいくストーリーは最後の津波のシーンのインパクトを大きくした気がした。
妊娠させられ、男に逃げられたのにあまり喜怒哀楽を表さなかった主人公が本音を言うことで、子供が死んでしまった罪悪感から解放されたのかな。また、泳げないのに他人を救ったことで家政婦としての関係から家族になれたのかな。
ちょっと合わない
白黒でも色を感じるような映像は美しい 要所に出てくる飛行機が何か言いたげで、街の騒音とスペイン語がかなりうるさく感じる フェリーニ監督の道を思い出しました なかなか良さの分かりにくい作品です
映像が素晴らしい
イオンシネマ、ネットフリックスで二回鑑賞
当たり前ながら劇場で観るべき作品。
ドキュメンタリーといっていいような作風。普通の日常だけどすべての人に歴史があり、辛い過去がらあり家族がある。
アート作品系のため観る人を選ぶだろうが
いいものはいい。
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