劇場公開日 2019年3月9日

ROMA ローマのレビュー・感想・評価

全167件中、41~60件目を表示

5.0車庫入れが象徴する家族の崩壊

2019年6月1日
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鑑賞方法:映画館
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imymei

4.0モノクロの方が心にしみこむ映画

2019年5月30日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

萌える

最初の映像は雨のリズムで物語の始まる。家政婦のクレアから見た上流階級の物語。妊娠したクレアを見捨てる男・4人も子供がいるのに愛人と逃げたご主人。男のだらしなさ感じます。その中で強い母と強いクレア。クレアが死産したシーンとおぼれそうな子供たちを助けるシーンは衝撃的でした。海辺のシーンは万引き家族でもありましたね。モノクロのクレアの顔が印象的でした。

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高桑 ムツ子

3.5美しいモノクロ映像

2019年5月27日
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鑑賞方法:映画館

まず感じるのが、モノクロ映像の美しさと、構図も含めたカメラワークの素晴らしさ。

オープニングからそうだが、とにかく1カットが長い、所謂長回しのシーンが多い。
これを丁寧と感じるか、冗長に感じるは観る側次第だろう。

加えて効果的な音響には、ドキュメンタリー映画のようなリアルさがあって、まるで作り物のような感じを受けない。

ただ、内容的には、住み込みの家政婦の日常を、淡々と映し出しているにすぎず、いくつかのエピソードはあるが、あまりメリハリがなく、今ひとつ物足りなさを感じる。

それでも、いろいろあったが、最後は皆んなで明日に向かって、力強く生きて行こうみたいな感じのラストは、気持ちの良い終わり方だ。

芸術作品なのかも知れないが、万人受けする作品ではないと思うので、人には勧めにくい作品かな。

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META坊

4.5いつでも女は独りで闘う

2019年5月26日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

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Masa_king01

4.0言葉がない

2019年5月21日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

難しい

極めてプライベートな幼少の記憶を銀幕に焼き付けた私小説的叙情詩。

モノクロだからこそ記憶に残る、冒頭のタイルの形や、エンディングの屋根の向こうに飛び立つ飛行機の角度。
『東京物語』の汽車の煙と倉の屋根が記憶で重なる。
理屈では説明できない視覚的心地よさが全編に溢れる。

2ヶ月経ってもレビューが上手くまとまらない。
もう一度、ドルビーシネマで鑑賞したいと思う、超一流の美術作品である。

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森のエテコウ

4.518、19、30

2019年5月20日
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鑑賞方法:映画館

素晴らしいの一言。生と死、男と女、空、海、全てが美しい映像、迫力ある音響と一体になった映画。見終わった後で映画のレビューを見ると、様々な伏線があったことに驚く。内容は淡々としたものなのだが、それを、まるで親戚の家や自分にあった出来事のように思わせる(宇多丸の映画レビューより)キュアソン監督の力は凄い。しかも、母親以外は全て演技経験がなく、セリフも演技もその場のアドリブで行っていたとのことで、なんという監督なのだろう。宇多丸も言っていたが、ネトフリ配信だからといって、絶対にスマホやタブレットで見るべきではない。部屋を暗くし、良い音響システムがなければヘッドフォンで音響を聞くべき、でも映画館がベスト。

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hanataro2

5.0家族になる

2019年5月19日
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鑑賞方法:TV地上波

泣ける

興奮

日本のネットフェックスでやっとみられた映画。長い間みたかったけどチャンスが全くなかった。

クレオ (ヤリツァ・アパリシオ) という家政婦を中心に展開するメキシコ映画だが、最後のシーンで家政婦を含めて家族になっていくシーンに心を打たれる。

中南米では一般論だが白人が芸能界の中心であり、ヤリツァ・アパリシオ(ミシュテカ(Mixteca)はメソアメリカの先住民)が 主役になったことで芸能界の動きが変わっていく。

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Socialjustice

4.0☆☆☆☆ 掃除の時の水。雹。雨。水溜りの泥水。海水。 全ては水によ...

2019年5月5日
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松井の天井直撃ホームラン

4.0VRな小津安二郎

2019年5月3日
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ビスタ固定画角だけで構築された映像はある種のVRと確認
小津、ヴェンダースが観たらどう捉えるのだろうか

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たろっと

4.5ROMAの愛の物語

2019年5月3日
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既に、言い尽くされてることかもしれないが、ROMA地区に住むクレオと、ソフィアの家族のAMOR(愛してる)の物語だ。
社会情勢が緊迫化する中で、彼らは必死に前向きに生きようとする。
この時期のメキシコは大きく揺れていた。
68年のメキシコシティ オリンピックは光の部分だが、前後に大きな民衆弾圧の事件が2度発生し、多くの市民が殺害されている。
イデオロギーというより、白人が先住民を支配し、社会に不満が溜まりに溜まっていたためだろう。
そのような情勢下で、ソフィアの夫は家を出て、家族の元には戻らず、クレオは反政府運動を行うフェルミンの子供を妊娠してしまう。
クレオの子供は死産だったが…、
クレオは、ずっと、その子は「生まれてこなければ良い」と願っていたために、罪悪感や後悔の念に苛まれることになる。
メキシコは、多くの市民が敬虔なカトリック教徒で、そんな背景も、クレオの罪悪感を助長したのではないだろうか。
そして、皆で出かけた旅先の海で、クレオは泳げないにもかかわらず、高波にさらわれて溺れかけたソフィアの子供二人を必死に助け出す。
自分の子供を失ったことへの、贖罪のような気持ちもあったのだろうか。
その直後、正直に後悔の気持ちを話し始めたクレオを、ソフィアの家族は優しく、強く抱きしめ、皆の関係は更に深まっていく。
エンディングでは、高地で乾いた気候には特有の、天高い空が広がり、希望を感じさせる。

深読みしすぎかもしれないが、ROMAには、カトリックの権威でもあるバチカンがある。
一方、遠く離れたメキシコシティのROMAには、こうした助け合う家族の物語があったのだ。
人々を育み救うのは、権威や、宗教やイデオロギーではなく、助け合ったり、励ましあったりする人々の「愛」なのだということもメッセージとして内包してるのではないだろうか。
そんな事も感じさせる物語だった。

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ワンコ

5.0この映画のコメントをしたくて、会員登録しました。この感動をうまく言...

2019年5月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

この映画のコメントをしたくて、会員登録しました。この感動をうまく言葉には出来ないのがもどかしい。
冒頭のシーンから監督の意図することが伝わる。主人公の家政婦が一生懸命に石の床をゴシゴシと洗い流す映像が続く。何度も流すが、うまく排水されない。これを見て、この映画が順風満帆な映画でなないのだと心づもりをした。
予想通り、まだ幼い主人公と舞台であるメキシコには幾多の難が訪れる。何度も訪れるのだが、前半はまるでドキュメンタリーを観ている様な感覚だ。なぜなら、この映画には、BGMもなければ、登場人物の表情のアップもない。画面もモノクロで主人公は俳優経験ゼロと言うのも良い。大袈裟な表現を敢えて避け、淡々と流れる映像に、ぐいぐいと引き込まれて行く。
予期せぬ妊娠に見舞われ、出産するも死産となった。息をしない赤ん坊を抱きながら涙する彼女。その涙は、実は懺悔の涙だったことが後になり分かる。本当は生まれてほしくなかった…と、初めて自分の心を吐露した主人公。
吐露したのは、一家で出掛けたビーチの荒海にて。泳ぐ事が出来ない主人公だか、毎日子守りをしている子ども2人が荒海にさらわれてしまったのだ。
この映像は怖かった。まさか3人とも溺れ死んでしまうのか!どうか助かってくれ!と心の中で叫んでいた。
泳げない人が、あの様な波の中へ入って行けるのか??主人公は大切な子ども達を助けたい一心だったのだろう。やっとの思いで助け出した2人と抱き合っている所へ、雇い主の母親や他の兄弟達も賭け寄り抱きしめ合った時に主人公が発した言葉が「本当は生みたくなかったの」だった。抱きしめ合いながら、一家は各々に泣いていた。クレオは懺悔の涙。子ども達は溺れた恐怖からの安堵。長男は父に捨てられた悲しさ。母親はこれから母子で生きて行く船出の不安だろうか。
が、しかし、このビーチへの旅行は主人公にとっても、一家にとっても良い幕開けとなった様だ。旅行から帰ると、留守番の祖母?が子ども達の部屋の模様替えを行っていた。末っ子が「うん、僕これ気に入った」と、この映画で初めての明るい言葉を発した。その後、予期せぬとはいえ出産を望まなかった赤子への懺悔から解き放たれた主人公。本当に守りたい命は、私でも守れるんだ!と自信を取り戻したのだろう。屋上へせんたく物を干しに行く、主人公の足音は何とも軽い足音だ。その階段は真っ青な青空へ続いている様な映像に、私も心から安堵した。冒頭の、何度流しても排水されない不快さはもうなかった。
この映画をつまらないと評価する人もいる様だが仕方がない。この映画は、観る人がどれだけの人生を経験してきたかにより、評価が分かれる映画である。
監督の伝えたい事をどれだけ受け取れたかは分からない。が、しかし、私はとても心を揺さぶられた。この映画に出会えた事に感謝したい。

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ユノユノ☆

3.5令和に劇場で初です。

2019年5月1日
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大阪ぶたまん

1.0ぜんぜんおもろない

2019年4月27日
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さっぱり面白くない!つまらない映画!!!

これを素晴らしい♪とか評価してるマニアックな奴らの気持ちがさっぱりわからん!(ー。ー#)まず宣伝からしてつまらないし!

ダンボの方がずっと描き方が
キレイで素敵!(^^)

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にゃんこ

3.0監督の半自伝的物語

2019年4月25日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

タイトルはROMAだけれど舞台はメキシコ。モノクロームな映像が情緒的。ただ、時代も場所も文化も遠すぎて、残念ながら私には「こういう生活があるのかー」以上の感想が思いつかなかった。犬のフンは掃除してほしい。

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みな

4.0日本の昔のモノクロ映画の感触

2019年4月24日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

知的

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talisman

4.5静かな緊張感の美しさ

2019年4月24日
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鑑賞方法:映画館

昨年度(第91回)アカデミー賞受賞作品としても、
映画館ではなくインターネット配信の作品としても、話題となった作品。
わたしは映画館で鑑賞。

映画館では、例えば上空を横切る飛行機の轟音や、町の雑踏など、
音の臨場感を存分に体感することができました。
劇中でドアを開けた音が聞こえて、
思わず映画館内の出入口に振り返ってしまった(笑)!

音もそうですが、
色を排したモノクロ映像の中で、
前景と後景がハッキリとした立体感を描き出しています。
例えば、遠くに見える森の火事や、
ベビーベッドを買いにきた店の外の様子と中からの映像、など。

見間違いかもしれませんが、
部屋に飾られていたのが "光の魔術師" ともいわれるフェルメールの絵?
白黒でありながら、この映画の光の見せ方とも重なるようにも思えます。

対比的なのは(前景と背景、光の濃淡と白黒の)他にも、
劇中に何度も登場する飛行機。
その下で暮らす地上の市井の人々を対照的に際だたせているのかな、と。

また、家政婦のクレオら(あえて一括りに)家族が暮らす家の全体をうつすカメラの動きは、
まるで演劇を見るときの視線のように感じました。
(演劇の舞台は、部屋の一辺の壁を取り除いたように作られる)

1970年代メキシコの社会、時代の激動の中で、
社会の最小単位とも言われる "家族" のあり方が、比例するように揺らいでいく様子、
何事もないような生活の中での不吉な予感と変化、
その微妙な緊張感が繊細で美しく映し出されます。

一つの小さな集団の変化、だけではなく、
クレオ自身の一人の女性としての吐露、
「欲しくなかった」
という台詞が、

おとなしくも切実な言葉として、胸の一番奥までじんと響きます。

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ウマノホネ

4.0映画館で観ないとダメなタイプの映画

2019年4月22日
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やっと行けたアップリンク吉祥寺で、やっと観れたROMA。
世界の多くの人たちは、これを、家でPCの画面とか、下手するとスマホの画面とかで観たの…?ダメじゃない…?これ絶対映画館でスクリーンで観ないとダメなタイプの作品じゃない…?

画はずっとモノクロ、BGM的な音楽は一切なし、特に前半は淡々とした日常描写。
一番最初の、床がずーっと映ってるカットがものすごく映画的で、こんなにも映画的な映画を映画館で上映しないって…!?ってすごく混乱した。

私は映画的な読解力が全然ないので、あのシーンはどういう意味…?と思う場面もいっぱいあった。
と言ってもつまんないわけじゃ全然なくて、眠くなったりはしなかったし、基本は主人公の女性に感情移入する作りなので難解でもない。面白かったし、ああいい映画観たなー!って満足感もあった。

これをPCモニターで観るのは……と思ってしまう私がもう古いってことなのかなー。
ネトフリとかの高品質ドラマばっかり上映する映画館とかやっちゃダメなのかな。私みたいな人に需要あると思うけど。

あと成人男性がことごとくクズだった

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hhelibe

4.0とても良い映画

2019年4月19日
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stoneage

5.0家政婦を主役に据えた家族映画

2019年4月16日
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akkie246

3.5遠くだったり近くだったり、話し声や生活音、立体的で繊細な音の作りが...

2019年4月14日
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遠くだったり近くだったり、話し声や生活音、立体的で繊細な音の作りが、ゆったりとした清々しい雰囲気ではじまる。
女性達の周りのざわめきと、社会情勢が同時進行で激しく増していく中、随所に表現される、いざという時に役に立たない男性の描写が、女性達の力強さを際立たせている。

敷地内の水面からはじまり、最後には大きな波に立ち向かう彼女達の物語は、開放的な空に向かって新しくはじまる様だ。

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パプリカ