「人生で 1、2を争うほど退屈な映画」ROMA ローマ 臥龍さんの映画レビュー(感想・評価)
人生で 1、2を争うほど退屈な映画
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ここのレビューの評価が高かったので観に行ったが、『猿の惑星』以来、久々に大ハズレを引いた。あまりにも平凡で退屈な展開に、ここで高評価をつけた人間にクレームを入れたい気分にすらなった。
ストーリーにまるで抑揚がなく、盛り上がる場面といえば、家政婦の子供が死産する場面と雇い主の子供が旅行中、海で溺れかける場面くらい。ここから面白い展開になりそう、という期待をことごとく裏切り、何事もなく漫然と時間だけが過ぎていく。
上映中、何度も溜息と眠気と帰りたい衝動が沸いたが、『いつか盛り上がる場面があるだろう』と期待して見続けたが、結局たいして盛り上がる場面もなく、最後の最後で観客を驚かせるどんでん返しでもあるのかと思いきや、なんにもないままエンドロール突入。
基本的な話としては、冴えない家政婦とその家政婦を妊娠させて逃げた最低男の話。冴えない雇い主の妻とその妻を捨てた最低な旦那の話。雇い主の家庭のごくごく平凡な日常生活を描いた話。
確かに音響は繊細で素晴らしいし、高画質のモノクロ映画の新鮮さはあったが、映像と音響以外に見るべきものはなにひとつとしてない。間違っても人には勧められない映画。
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