「正直な人間の弱さ」ROMA ローマ カメさんの映画レビュー(感想・評価)
正直な人間の弱さ
個人評価:3.8
アルフォンソ・キュアロン監督の半自叙伝との事だが、ゼログラビティとはうって変わって、全く違う作風である。
誇張や脚色もなく人間其の物をあるがままに描いた作品であると感じる。
人間は無慈悲で冷たく弱くそして温かい。召使いである女性の瞳を通しストレート伝わってくる。そんなどの時代も変わらない普遍的なテーマを描いている。
命は尊いモノと当たり前のように人生の教科書には書かれているが、向き合い方まで誰も教えてくれない。
母親になるはずだった女性の正直な弱さがとてもリアルに描かれ、心を動かされる。
映画としてはゆっくりとした描写やペース配分で間伸びするが、良作と感じる。
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