女王陛下のお気に入りのレビュー・感想・評価
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終わりは始まり?戻る
欠点のない映画。脚本 演技 映像表現 全て考えられたであろう上の編集と音楽。しかし もう一度観たいとはおもう遊び心が足りなかった、衣装を現代にアレンジしたらしいが。もっと無駄話(タランティーノ)入れたらよかったのに。売春宿やメイド部屋での無駄話入れたら面白いっとおもうけどなーでもわざと入れてない気もするし うーんーーー深いよくできた映画には間違いない。
ダーティーなワードセンスとメイン女優3人の演技で見せる傑作ブラック・コメディ。ある意味ted。
傑作ブラックコメディでありました!
クズっぷりを発揮してる登場人物しかいない。
騙し合い、落とし合い、マウントの取り合い……人間の醜い部分が凝縮されてるのに、どこか滑稽で不思議と笑えてしまう。
それもダーティーなワードセンスとメイン女優3人の演技力ゆえでしょう。
ストーリー全体の進行より、セリフのやり取りひとつひとつが楽しい。
見た目は上品なのに汚い言葉を使いまくり。
地位、階級、上下関係……と絶妙にズレた会話にニヤニヤしちゃう。
舞台美術もドレスもめちゃくちゃ綺麗なのに、同時にどれもが滑稽に見えてしまう面白さ。
真面目な空気が漂いながらも、ある意味で『ted』に近い楽しみ方ができてしまいます。
メイン3人の演技はどんでもないレベル。
エマ・ストーンは特徴のある顔なのに、作品ごとに別人に見えるのがすごいです。
今作はバードマンでの役に似てるけど、またどこか違う。
一見エマ・ストーンが主役のようだけど、主演がオリヴィア・コールマン(アン女王)となってるのも面白い。それを踏まえると見方が変わるかも。
物語の早い段階に”銃”が登場するのが効いてる気がします。
一撃で人を殺せる道具が出てくることで作中に緊張感を与えてる。
壮絶の女性の戦いを経てのエンディングがとんでもない!
なんじゃ、あの終わり方は!最高じゃないですかー。
さらにスタッフロールでエルトン・ジョンが流れるのが……スタッフを含めこの映画に関わってるすべてが皮肉たっぷりだなぁ;
緊張感、脱力感、カメラワーク、セリフ、演技、乾いた空気……ハマる人はドハマリすると思います。
アン女王のどうしようもない様子の演技は見事でした。
『ヴィクトリア女王 最後の秘密』でのジュディ・デンチ演じる気品溢れる女王セットで見て比較するのもオススメです。
時代は違うといえど、舞台美術の違いとかも面白い。
ドロドロとした蹴落とし合いをカラッと笑える話に仕立て上げた絶妙さ。大満足!
見たあとに予告編を見直すと、表面だけを切り取ってて、うまくできてますなぁ。
実際はもっとしょーもない会話ばかり笑
そのギャップの面白さ!
三つ巴
38.お気に入り作品「聖なる鹿殺し」で大注目、ヨルゴス・ランティモス監督の新作。史実をなぞっているが、切り取り方が絶妙。不穏な音と映像、不条理な笑いに磨きがかかる。不穏が極まるラストは最高に盛り上がる
エマ・ストーン
18世紀のイングランドでアン王女絡みの物語と思って観ましたが、想像していたものとは全く異なる策略の連続で驚きました。激しい女同士のバトルでハラハラ。
ラストをどう感じるかで全く評価が分かれる作品でしょうか?
確かに普遍的なヤダみ
いつの時代にも解放されることのない不条理や、それを作り上げる野心、それで作り上げられる孤独を描いて見せている。
誰のことも賞賛したり尊敬したりする眼差しのない作品。後味は良くない。
皮肉だったり批判だったりを現代に引っ張ってきているのかもしれないけど、あんまり大きな画面で娯楽的に見せつけられたくないかも。なんだか世知辛くて。
エマストーンは性悪の役が上手。
下品
宮廷ものですが、調度品・装飾品類が貧弱ですね。個人的にはヴィスコンティが基準になっているのでそう見えてしますのも仕方ないですが、
肝心の内容ですが、前半は結構退屈で、観に来たのを後悔しかけましたが、後半極めて下品で馬鹿らしくおもしろかった。エマ・ストーンの底意地の悪さは最高です、品性下劣、下賤度満点。女王があんなんだから国が迷走してます、今の英国を皮肉ってるのかとも感じられ、全般的にいい映画ではないでしょうか。
何だかんだ分からない
昔の王室系映画な割に結構品が宜しくなく、
じっくりと観入った割に微妙な映画でした。
それぞれの台詞や演技は素晴らしかったですが。
最近(実話からの)「ヴィクトリア女王」を観た後だから
余計に変に感じただけかもしれませんが。
ブリティッシュの腹黒さ
もともとレイチェル・ワイズではなくケイト・ウィンスレットにオファーが来ていたという本作。確かにこの役では、ややミスキャスト感がしなくもない。
アン女王の権力を利用した愛憎劇にフォーカスした作品だが、実際はアンとサラの政治的価値観の違いによる決裂が大きいだろう。アンは和平推進派に傾き、サラは戦争推進派だったので王国を巻き込んだ政治的奔走をもう少し入れ込めば、作品として厚みが出たのでは。
予算を抑えるため、ほとんどが王宮内の出来事で、2時間引っ張るのは正直観客はしんどいだろう。ただ塗れ場シーンが割と出てくるので、何とか持つか、という感じか。装飾、衣装、美術は素晴らしく見る価値はある。
アカデミー賞10ノミネートだが、
主演か助演、美術賞、衣装賞の3部門くらいにとどまるだろう。このスケール感、クオリティで作品賞、監督賞はとって欲しくない。
音楽も不気味感を煽るのはいいが、少し間延びしすぎる感がある。9部門をとった割にはやや期待はずれかもしれない。
17回妊娠して誰一人成人になれなかったのだから、気が狂う気持ちも分かる。
3女優の競演が強烈
史実なんてもには全く知らないけれど、複雑な思いが絡み合う女の駆け引きが実に面白い。
その目的は本当に利己的なものだけなのか、それは単に相手を利用しているだけなのか、そこには本当に愛はなかったのか、様々な裏腹めいた思いで、心がざわついた。
歴史大河のごとくたくさんの演者が見事な衣装で画面を彩っていたけれど、正直、主要3女優のことしか目に入らないくらいの強烈なオリビア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズだった。
女は怖い
そこまでやる?!と思ってしまう。権力を持ち始めると人間性まで変わってしまうのねと寂しい気持ちになる。女王陛下ともなると周囲にいるのはそんな人ばっかりで、本当の意味で人を信頼できないんだろうな。かわいそうというか、気の毒というか。
最後のオーバーラップ…怖
これは…監督の変態性と宮中の女性たちの愛憎劇に女優陣の快演が絶妙なバランスを保って、作品を昇華せている、稀な作品。ラストの涙と郵便屋、そして、オーバーラップをどう捉えるかで、意味合いがかなり違ってくる。久々に唸りました…
ブラックとエロと人間臭さと。
ほとんど予備知識無しに鑑賞。最初は戸惑ったものの、ブラックコメディなんだと気づいてからは結構楽しめました。ドロッドロの大奥ものでもあり。クセがあるので観る人を選ぶ作品かも知れないけど私は嫌いじゃないです。格調高い英国王室モノを期待するとエロチズムに驚くかもですが、18世紀の調度品や衣裳、魚眼レンズを使ったユニークな映像などはかなり楽しめます。アカデミー賞最多ノミネートで注目されてますが果たしていくつ受賞するのかな。
生々しい女性の狂騒
アカデミー有力候補と言われてた為、気になって観に行ってしまった。けど、結論映画館で観る必要はないかと。
華やかな雰囲気とか素敵な衣装とか、出演女優さんの演技のクオリティの高さなど色々素晴らしいと思ったけど、それが一層生々しさが増して、謎のベッドシーンとか結構気持ち悪い。
女王陛下のお気に入りになる為にどんな事も厭わない女性の強欲さや、権力争いなどが滑稽に描かれていました。
吐き気
なんとも薄気味悪く恐ろしい。女性の間で繰り広げられる心の奪い合い。異性の立場では共感することはなかなか難しい。その舞台設定に関わらず、政治の大義やイデオロギーにはフォーカスされず、人の情念の変移が埋めつくす。三者の関係をしっかりと捉えていくシーンの数々。サラウンドに耳に伝わってくる音がドロドロの人間模様と対比的に響く。ラストはホラー感も漂う。うさぎが意味するところについて考えてしまう。
圧巻の演技に脱帽
3女優の圧巻の演技に脱帽。権力を奪い合う女の駆け引きに怖さを感じたほどで時間が過ぎるのも忘れてスクリーンに釘付けになった。特にエマストーンは抜群で体を張った妥協を許さない演技には感服。オスカー女優になって益々凄みを増した印象で彼女無しには語れない評判通りの傑作です。
2019-29
ブラックコメディ監督が描く、英国版“大奥”
殿を女王に据え変えた、英国版“大奥”。
寵愛を求める女性同士のバトルが国家の存亡と絡み合う、息もつかせぬ物語。
ブラックコメディ監督が、宮廷舞台劇ならではの重苦しさを見事に払拭。
欠点を抱える主人公3人の複雑な人物像が愛おしくも虚しく、誰もが心寄り添える。
女王陛下の奪い合い
LGBT寄りで官能的に進む話にもなりそうな雰囲気を醸し出しながら、Y・ランティモスの毒と変態性が程良く味付け!?されているのが良い。
本で自分を殴打するシーンは「籠の中の乙女」でのビデオデッキを思い出す痛々しさ。
本作では脚本を書いていないから、ただの雇われ監督にはならないかと不安にもなったが要らぬ心配で。
どう足掻いたって、女王陛下の絶対的な権力の前では成す術ナシ!?
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