「吾輩はウサギである。」女王陛下のお気に入り まこさぽチャンネル(さぽしゃ)さんの映画レビュー(感想・評価)
吾輩はウサギである。
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夏目漱石の「吾輩は猫である」よろしく
「吾輩はウザギである」の世界。
つまりウサギの目から見た、滑稽な人間の世界を描いている。
魚眼レンズや広角レンズを使い、また下から見上げたアングルが多いのは、
ウサギの視線(片目180度=魚と同じ。また小動物からすればあの部屋は広い)を表している。
※ウサギは赤が認識できないようですが、あの部屋には赤がなかったような?
また原題の「The Favourite」の意味:他とは比較できないくらい好きというニュアンスを考えれば、
ラストのウサギとアビゲイルが重なるのは同等という意味ではないと思われる。
ウサギがアビゲイルとサラの戦いを高見ならぬ
下から見物しつつ、
「私が一番のお気に入りである」と言っている映画だ。
鳩は平和の象徴でもあるので、
それを撃ち落としている=戦争推進派のサラのイメージを強調すると同時に、
一羽だけアビゲイルが撃ち損じて逃げおおせた鳩がいた=
それがサラだった。
というメタファーでもあると解釈した。
それが、EDの曲に繋がる。
(この時は、鳥の中心視野的なアングルになる)
本作はバカバカしい人間模様を、ウサギや鳩の視点で描いている。
面白い。
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