劇場公開日 2019年2月15日

「生クリームたっぷりな世界観にエマ・ストーンというスパイス」女王陛下のお気に入り カメさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0生クリームたっぷりな世界観にエマ・ストーンというスパイス

2019年2月21日
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鑑賞方法:映画館

個人評価:3.9
ヨルゴス・ランティモスが作り出す独特で不思議な世界に入り込んだエマ・ストーン。ハリウッドの旬な女優にとっては、まるでアリス・イン・ワンダーランド。
たっぷりな生クリームを入れた料理のような鬼才の作り出す世界観に、エマ・ストーンという食材が入る事により、鬼才の他作品とは違い、とても人間くさいドラマチックなハーモニーとなっている。
本作でもウサギやロブスターやダチョウもアクセントとして用いられ、人間と他の動物達との対比を物語っている。
ラストのシーンでは、地位を勝ち取ったエマ・ストーンも、所詮クイーンの前ではウサギにすぎないと皮肉を感じさせる。
映像とそれに溶け込んだ音楽も素晴らしく、達人が作った作品だと嫌が応にも感じさせられる。
クイーン役やエマもすばらしかったが、レイチェル・ワイズの猛者っぷりが光る。

カメ