「嫌悪もここまで突き抜ければ清々しい」女王陛下のお気に入り しげぴいさんの映画レビュー(感想・評価)
嫌悪もここまで突き抜ければ清々しい
見てはいけないものを
覗き見させられてる感じ
清の欠片もない
臭い立つような画面
人間の業の愚かさ
それをさらに突き詰める酷さ
家の存続も絶望的
国家の運営の重圧に加え
身体の不穏が日に日に重くなる
女王の不安と孤独が見え隠れ
ヒステリーの中に哀しみが滲む。
政治的手腕と女王の信頼を鼻にかけ
国家を我が物のように動かすサラ
無知を圧して野心を燃やし
あらゆる手を尽くすアビゲイル
すったもんだの挙げ句に
彼女たちに訪れるものが
これまた吐き気を誘うほどの胸騒ぎ
それでも生きていく…それが人間
決してウサギではない。
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