劇場公開日 2019年2月15日

「おごれる者は久しからず」女王陛下のお気に入り Ordinary Guyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5おごれる者は久しからず

2019年2月21日
iPhoneアプリから投稿

荘厳で豪奢な映像とは裏腹に、徹底的に描かれる人間の愚かさと醜さ。はっきり言って、観た後に爽快感や気持ちよさはありません。下品で目を背けたくなるシーンも多々あり。相手を負かし登り詰めるには手段を選ばないアビゲイルの姿が、職場の若い同僚と重なり、時代劇ながらゾッとしました。勝利と安心を手に入れた後の緩みと怠惰による報いの表現も秀逸。個性的なグラフィックと3人の女優の凄みのある演技力を含め、この表現力、見せ方こそが、各所での高評価を呼んだのか、と解釈しました。

一言で言えば、驕れる者は久しからず、が、このストーリーの要約でしょうか。女性にも痛風発症のリスクがあることと併せて、観賞後の教訓とします。

Ordinary Guy