「タイトルなし」女王陛下のお気に入り ぜっとさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
監督の前作の「聖なる鹿殺し」とカメラワークを比べてみたり、超然的な悪がいない事によって増した、ゲロみたいな臭いの人間味にあらあら( ᷇࿀ ᷆ )な感じで笑いながら観ました。
音楽とか演技でも、結構積極的に笑いを取りに行ってましたしね。
話の内容も色使いも照明もカメラの位置も、監督の前作までの変態性を保ったまま、いい感じで一般受けする映画になってる。
シリアスな笑いだけじゃなくて、今回はラース・フォントリアーの「ニンフォマニアック」ん時みたいに、普通に笑っていいっぽいシーンいっぱいだったりするし。
この映画を覗き見させられてる観客っていうのも何か下卑てていいなぁと思いました。
セフレvs本妻だとか、男のいない昼ドラだもか、性別論だとか、政治風刺だとか、人間って…(笑)ってできるコメディだとか、色んな風に一般化できるのもよい。
LGBTの文脈とかで語られるかもしれないけど、そんなことよりむしろ、「性別とかねぇから!人間みんな等しく卑しいしきちゃないから!」って高らかに宣言してる映画だと思います。
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