「結末部分が・・・。」女王陛下のお気に入り bashibaさんの映画レビュー(感想・評価)
結末部分が・・・。
最後に至るまでは、なかなかの傑作だな、まるでシェークスピアの史劇のようだな、とかなり感心して観ていたのですが、最後の最後になって啞然としました。あれ、一体、なんなんでしょう。どういう意味なのでしょうか。会場内にはエルトン・ジョンの名曲「スカイライン・ピジョン」が鳴り響くのみ。もうボケボケです。勿論、映像もボケていますが、それよりもなによりも結果的に作品自体が画竜点睛を欠くものとなっています。一体、どうしたのでしょう。監督の演出、もうネタ切れだったのでしょうか。エネルギーが尽きたのでしょうか。時代考証、俳優の演技が素晴らしかっただけに、落胆の度合いはかなり大きなものがあります。
アカデミー賞の最優秀作品賞はちょっと厳しいでしょうね。
Favorite の意味をよく考えると多分感想が変わると思います。
女王の一番のお気に入りは、二人の女性ではなく、実は○○○でした!ラストシーンでアルゲイルが踏ん付けていた「○○○ちゃん」、それを見つけた女王陛下の態度が急変しました。それに気付いた瞬間、鳥肌が立ちました!
【ネタバレ注意】
bashibaさんのおっしゃる、あれ、がエマ・ストーンがひざまづいて女王の脚を揉むシーンのことだとすれば、映像上の解釈は「直前に面白半分にウサギを踏み潰す所作を取ったエマに対して、女王が、私からみればお前もウサギと同じでいつでも踏み潰せる存在だと知らしめた」ということだと思います。
もしかしたら、女王のレイチェルへの後悔やエマへの怒り、エマが絶対的に服従するしかない女王との関係性、実はとてつもなく不安定な立場であることの気づき、などもあるかもしれませんが、解釈に正解はありません。後は鑑賞者それぞれの想像力で登場人物の内面に関わる謎を解き明かしていくのを楽しめばいいのではないでしょうか。
そのいくらでも解釈できるラストこそがこの映画の素晴らしさのひとつだと思うので、もう一度振り返っていただければ同じ映画を見た者としてとても嬉しいです。
私も同様の感想を持ちました(^o^)
なのに、評価が高いのに驚きです。
エンドロールが流れた瞬間
【失敗した~】と。
俳優さん方の演技には喝采でしたが……。
これが史実というのも(T^T)なんだかなぁ。