劇場公開日 2019年8月16日

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「歌もダンスも下手の横好き」ダンスウィズミー Takesan3さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0歌もダンスも下手の横好き

2025年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

癒される

絶妙な具合でダンスも歌も「素人の上手い人感」が出ているとこらが、嬉しい。歌もダンスも上手い下手ではなく好きなんだからそれでいいじゃん、という感じがして、とてもよい。
プロフェッショナルの上手さではない。楽しんだ者が勝ち。という気持ちが伝わってくる。

選曲もすごく良い。Orage Pekoe の「Happy Valley」は大好きなアーティスト・曲だし、「狙いうち」、「夢の中へ」、「年下の男の子」、「ウエディングベル」、サディスティック・ミカ・バンドの「タイムマシンにお願い」は、センスがよい。
そして、皆、元曲が良いのに、敢えてそれをディフュージョンしているのも好感が持てる。
ハリウッド映画なら、歌もダンスも本職(プロフェッショナル)を起用するところだろうが、敢えてのセミプロをキャスティング。演技者としてはプロだが、歌もダンスもプロフェッショナルレベルではない、素人の上手な人、感が共感を呼ぶ。友人同士でカラオケボックスで盛り上がる感覚。でも、それでよい。それがよい。

欧米人で歌もダンスも先天的に身に付いている人とは日本人は違う。例えば10ヶ月の赤ん坊が音に合わせてダンスもどきをして声にならない声で歌っている姿を見ると、DNAにしみ込んでいるんだなぁ、日本人はまだそこまでは行いっていないな、と思ってしまう。
でも、この映画は、「いいじゃん。それで」「楽しんだもん勝ち」を肯定してくれている。そこがいい。

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Takesan3