劇場公開日 2018年10月19日

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「超絶プリティムービー」キラー・メイズ KinAさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5超絶プリティムービー

2018年10月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

愛嬌たっぷりの超絶プリティムービー。
登場人物の言動も敵もストーリー自体もボケまくりでコントみたいに笑えた。

工作と妄想が掛け合って出来たとんでもないドキドキの四次元ダンボール迷路の造形と仕掛けが好き。
無数の部屋で構成されていて、時にはその場所に合わせて身体が変化したり。
紙人形パートが最高すぎてここは特に笑いが止まらなかった。可愛すぎるでしょう。

危険な迷路でのサバイバル的な前半から、だんだん概念レベルの話に展開していくので若干置いてけぼりにされてしまう。
途中挟まれる白昼夢のようなループのシーンはよくわからなかった。
何があってもこんな自分でも愛し合ってて幸せよね、ということ?二人ともニコニコして幸せそうで楽しそうだったのが印象的。

起きてる事で考えたらわりとシャレにならないんだけど、紙テープの血飛沫や折り鶴など突き抜けてポップに描写してるので悲壮感より可笑しさが勝つ。
意味不明な部分もあれど、みんな可愛くて面白いからまあいっかと思えてしまう愛嬌っぷり。好きである。

これは美術さん大変だろうなと思っていたらやっぱりそのようで。
他の部屋パートを撮ってる間に次の部屋を急いで作っていたとのこと。
ダンボールが途中で足りなくなって近くの業者に貰ったり…涙ぐましい努力の結果がこのトンチキ映画か!と思いつつそれもまた良し。
アイディア勝負の出オチ感はあれど設定にブレが無く最後まで突き通したのが良かったし、造形がかなりしっかりしていたからまず見た目から楽しめたのが何より。

何気に原題は韻踏んでる。

KinA