「エクスペンダブルなイコライザーズ」イコライザー2 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
エクスペンダブルなイコライザーズ
"イコライザー" シリーズ第2作。
Amazon Prime Videoで鑑賞(吹替)。
同業者同士の対決の構図は、ジョン・ウィックの2作目しかり、少し違うかもしれないが「ターミネーター2」しかりで、続編としてかなりの手堅さがあってとても面白かった。
優しきマッコールさんは本作でも健在で、関わった人たちの抱える問題を時に秘密裏に、時に思い切った行動力で解決して悪を成敗。助けた人の心を解きほぐしていく。
画家志望の黒人青年との交流はまるで親と子のように思え、前作の歌手志望女子とのそれよりも抜群に印象に残った。
本筋となかなか交わらないことにはやきもきさせられたが、ちゃんとクライマックスに関わって来るのも前作より良い。
ただし、青年が関わっていたギャングが報復に来なかったのがちと解せない。やられっぱなしでいないだろうと思うが…
前作から登場していた元同僚で理解者のスーザンが無惨にも殺されたり、妻の読んでいた名作100冊を読み終えたりと、マッコールさんの物語の最後を予感させる要素が散りばめられていると感じた(結局最終作ではなかったが)。
消耗品として捨てられたイコライザーズとの対決はハリケーンの暴風の中で。前作はホームセンターが舞台だったが、「ホーム」繋がりではあるものの今回は以前住んでいた家。
トラップを仕掛けるのは一緒だが、暴風の渦中と云うのが緊迫感があったし、亡き妻のベーカリーも巻き込んでひとりずつ確実に敵を屠っていく手際はさすがで、惚れ惚れとした。
善悪の彼岸についてもう少し掘り下げがあっても良かったかもしれない。しかしながら、マッコールさんの復讐の結末としてスーザンの殺害と同じ方法でデイブを倒したシーンはある種の爽快感を伴っていて、後味すっきりであった。