劇場公開日 2018年10月5日

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「晴耕雨読」イコライザー2 planetvivianneさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0晴耕雨読

2018年9月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

興奮

知的

前作は見ていないけど、この作品だけでもデンゼル演じるマッコール氏がどんな過去を持つ男なのか、何となく感じることができました。

アクション映画…なんだけど、他のわかりやすいポップコーンムービーと違って、ドラマ性が高いかな。
悪人をガンガンやっつける派手な正義漢ではなく、あくまでスマートに静かに物事を収めます(一応悪人を叩きのめしてるけど)。穏やかに微笑む姿、本を読む横顔がとても知的です。

「正義の味方」かと言えば、少し違う。
あくまで市井の人として街に溶け込み、自分の手の届く範囲でひっそりと人々を助けていて、それはあくまでも彼にとって「equalize」しているだけ。
「equalize」は強引な正義を貫く自己中心的行為ではなく、起きたことに対して対価を支払う、対等にする行為と捉えるので、相手側の損傷も「ビビった」から「骨折・打撲」「死に至る」までまちまち。何だか今までのどのアメリカンヒーローにも当てはまらない(大抵ヒーローは目立ちたがり屋。自分のやった善行は大声で叫ぶところを、このマッコール氏は隠徳を積むだけ!)。

年はとったけど、相変わらずハンサムで知性を漂わせるデンゼルにこの役はぴったりだと思いました。彼がなぜ続編を望んだのか納得ができます。

最近のヒーロー映画、アクション映画に飽きてきた方に是非。

planetvivianne
かせさんさんのコメント
2023年10月29日

確かに町にあって晴耕雨読、明治以降の詩人みたいな生き方ですね。

かせさん