劇場公開日 2019年3月1日

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「ゲームナイト」アンフレンデッド ダークウェブ KinAさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ゲームナイト

2019年3月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ノイズのかかり方が都合良すぎる。

前作とは打って変わり、オカルティックな要素は皆無。
人為的なサイコスリラーとして進むのでかなり無理があるし、何より恐ろしさが全く足りない。
どんな不自然なことが起きても、霊がPCに取り憑いたと思えば納得できたのに。
何でもアリなハッキングって便利だな…。

PC画面に限定された映像はやっぱり面白い。
ログインの仕方からこのPCがどんなものなのか、主人公が何をしたのか、すぐに伝わってくる。
不穏な空気を孕んだまま平和ボケした会話が続くのはワクワクするけど、その後のダレ方がキツかった。

インパクトを出せるムービーデータも各々の恐怖心も死に方も中途半端。
途中からハッキング先に矛盾があったように思えて気になって仕方なかった。
テンポは悪いし情報量のわりに得るものは少ない。
何もハラハラ出来ず、ただ更新される状況を眺めているだけになってしまった。

スカイプで繋がる友達の完全な巻き込まれ感。
人間関係の裏を暴くようなギミックは無しで、ただただかわいそうなだけ。まあそれは全然構わないけども。

飛んで火に入るマタイアスの行動に一々イラッとさせられる。
そもそも聴覚障害の彼女にテレビ電話を掛ける時点でよくわからない。
顔を合わせながらメールを打てばいいのに、読唇術への信用が厚いのかベラベラまくし立てる彼の頭の弱さよ。
パパイヤ使う前に文字を打て。そして手話を習え。

色々とフラストレーションの溜まる作品だったけど、種明かしはわりと好き。
しかしそうなるとまた無理が大きくてツッコミ所が増える。人間の行動は何パターンもあるって言っていたじゃない。
ネットの闇を感じることも人間の怖さを感じることもない。

マルチタスクで色々と同時進行する情報の多さについていくのはやはり楽しい。
英語を全ては追えないから日本でもこの手の作品を作って欲しい。その際はWindowsで。
しかし海外ではビデオ通話ってこんなによく使うメジャーなものなのか。

KinA