おかえり、ブルゴーニュへのレビュー・感想・評価
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ワイン造りを知る映画
パリのどこかで、あなたとの監督さんという事で観てみた
ブルゴーニュと言えばワインって感じで
ワイン農家の家族とその元に10年ぶりに帰郷した長男との関係を描く物語
ワインに関してかなり下調べしたんだろうなぁと思わされる内容で
一年を通して葡萄との関わりなどが描かれている
収穫祭でのどんちゃん騒ぎのシーンは良かったなぁ
何か人生の喜びに満ちている様に感じられて良かった
話的には特に面白いとかそうゆうところはなかったが
家族がファミリービジネスともいうべきワイン造りを通じて
打ち解けていく様は共感できたかな
長男の影響で次男も言いたい事言えたし良かったんじゃないだろうか?
全体的に観て物語的にはもう一つな感じもあったけど
素朴な物語で悪いとも言えない映画って感じかな
ワイン好きなら魅力倍増
最近よく見る、ワインがらみの映画。
邦題もいかにも〜なチンケさが漂うけれども、さすがクラピッシュ、ちょっとほっこりいい映画というレベルとは違います。
そもそもフランス人の、ワインに対する想いが尋常でないということもあり、ワインを表現する言葉の豊富さに驚かされます。
まさに造り手自身がワインに表れる…ここまで感じ取れるのは血の繋がりのおかげなのか、ワインの造り手としての鋭い嗅覚が為せる技なのか?
いずれにせよ、驚きです。
自分自身、前までよくワインを飲んでいたけど、いくら美味しいものに出会ってもこんな表現は思いもつかない。
こんな詩的なやりとりがある農家なんて、ブドウ農家くらいのもの?
この農家はビオディナミでやってることもあるし、つくづくワインというものは自然の恵みと、愛と知識と経験のある人間の労働の賜物なのだなと感じ、またワインが飲みたくなりました。
土地を出た人間、出られなかった人間、同じ家族でも進む道が大きく違えば、離れた年月が長ければ尚更、壁はできる。
でも、血というものはそう簡単には、切れない。乗り切れる力になる。
だからこそ家族って難しいけど、それでも、いいなあと思える。
フランスの四季
昔ながらのワイン作り、近代的なワイン作り、まったく正反対の国でのワイン作りがそれぞれの兄弟の人生を熟成させて行くように作っているのかな?
兄弟それぞれの人生があり、帰る場所を気づかせてくれる大変良い映画でした。
ワインが無性に飲みたくなる映画
結構良かった。お勧め出来る佳作だった。フランス映画にしては粘度が低く、サラッとしてる。舞台がパリじゃなくて田舎街の葡萄農場とワインメーカーだしね。
ブルゴーニュの景色も屋内も人物も、兎に角、美しく撮れてる。画面左手から歩いて来た人物が、背を向けながらど真ん中で止まったり、夫婦と子供を真上から撮り続けたり、カメラは室内に固定して三兄弟が出入りする演出、などなど。古典的ながら、こだわりを持って丹念に作った感がある画が好き。
全般的に、風景・背景の家屋と演技する人との「配置と奥行きの作り方」が絵画的でセンスを感じるし、収穫祭の暖かさが熱気を帯びて行く所が、画だけで分かるのとか凄い。
物語は、父親の死をきっかけに、家を飛び出していた長男が戻り家族再生。兄弟三人が、三様に成長して行く話。死後に見つけた手紙で知る父親の本心、なんてところとか、日本的!って言いたくなる脚本なんですけど、嫌いじゃない。
義父相手に感情を爆発させるけど、肝心なことを言い忘れた二男。妄想吹き替えで遊ぶ兄弟。やっぱり降った雨。お笑いもサラッとしてて良かった。
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