「よい原作、よい役者陣、よい映画」泣くな赤鬼 marimariパパさんの映画レビュー(感想・評価)
よい原作、よい役者陣、よい映画
大好きな作家、重松清さんの短編集『せんせい』の中のひとつが原作。ずいぶん前に読んだのであまり記憶が明確ではなかったですが、重松さんの小説にはいつも泣かされ、電車の中で読んでいると不覚にも涙してしまうことがあるので、ある意味安心して観ることができました。まず特筆できることはベテラン堤真一さんやキムラ緑子さんは言うまでもなく柳楽優弥さん、川栄李奈さんの若手俳優たちの卓越した演技力に脱帽です。最近のCMや映画でやたら露出度が増えている二人。もちろん柳楽さんはデビュー作から華々しく、また川栄さんはAKB出身ながらこれだけ演技のできる女優さんに成長されたのは親世代の人間としてはうれしい限りです。("AKB出身ながら"はジャニーズ出身の俳優をうがった目で見る人たちを批判している立場からはするとこれも偏見かと思い、反省!(・_・;))赤鬼先生がかつての情熱を取り戻すくだりは原作を読まずとしても読める展開ではありますが、いい終わり方です。それにしても淡々とした話の流れの中要所要所でウルウルさせてもらえました。特に和田役の竜星涼さんがグランドに現れたときは想定内ではありましたが「来たか~!!」って感じで鼻水まで出てしまいました。元々の短編をうまくまとまられた良品だと思います。キセキ-あの日のソビト-の監督さんなんですね、納得。そこまで話題になっていませんがいい映画でした。くどいようですが柳楽さん、川栄さんこれからも楽しみないい役者さんたちです。早くWOWOWに入っていい映画たくさん観てより芸を磨いてほしいものです。