「「やり残したこと」など無い人生なんて」泣くな赤鬼 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
「やり残したこと」など無い人生なんて
竹原ピストルのだみ声主題歌、そのまんまのイメージの映画は、「まだ終われない先生」の物語。「まだ終わってない。やり残した事の無い様に、やり切ろう、生きよう」って言う、無茶苦茶暑苦しいメッセージを、バタ臭く、泥臭く、お涙頂戴で訴えて来る映画。これ、ともすると貶してる様に読めますか?この後、褒めまくります。俺、今年の邦画でこれが一番好きかも知れない。
誰も彼もが「やり残した事」を抱えている。
努力・頑張るって事が判らなかった斎藤クン。友にウソをついてしまった事を抱え込んでいた和田クン。赤鬼は甲子園。父親に、夫に構って欲しかった佐知と陽子。雪乃は....切ないよね。
夢破れて死んだ様に生きていた赤鬼・小渕は、13年前の教え子達に教えられます。13年前、小渕は生徒にこう叫びました。「俺は甲子園に行く。俺と夢を共有できないものは去ってもらう」。
「俺たちは先生の夢を叶えるための駒だった」。和田の言葉に、自分が間違っていたことを教えられた小渕。生徒の夢を叶えてあげるのが、叶えられるように導くのが俺の役割。それが俺の夢であるべき。
「まだ終わってない」。斎藤の叫びが小渕を立ち上がらせるラスト。お前らの夢を叶えるために努力する。俺の夢も同じだから。西高でもノックバットを持ち、怒鳴り、赤鬼再生。
エンドロール後のワンカットが、実は一番涙を誘う。天国で笑顔でグランドに飛び出すゴルゴ。それが君のやり残したことだったもんね。クソ、なんでここで泣く?泣かす?エンドロール後やぞ、ほんま意味不明だから。
川栄李奈、「役回りの良さ」でまたまた好感度アップ。いや、この子ホントに、良い役しか回って来んね。堤真一と柳楽優弥は安定の安心感。向後光徳さんのカメラもいつも通り。映画の技術的な面では安心して観れます。また野球パートが技術的にしっかりしてる様に見えました。嘘くささが無くて良かった。松竹撮影らしい「易い話」なんだけど、これは好きです。と言うか、去年あたりから松竹、変わって来てないか?
天気も悪いしスルー予定でしたが、ストーキング中のレビュアーさんが、意外と高評価だったので信じて鑑賞。良かったです。
コメント&フォローありがとうございます。とても興味深いお話でした。勉強になります。
スローガンで掲げるように認識されてるんですね。
スポーツそのものが戦う集団で軍隊みたいな性格を持ちますね。
親御さんが軍隊で良いと望むのもわかります。
なかなか正解はありませんが、バランス感覚と模索すること、子供が第一で寄り添うこと、そこを外さないことでしょうかね(^^)
王道系に弱いんですよねー。『タイタニック』では、ディカプリオが船のチケットを手に入れてはしゃぐ超序盤で「死ぬやんけ...」と号泣。最近警戒してるのは『ライオンキング』ですね。何せプーさんで鼻を赤くして泣いた私ですので(笑)
コテコテが故にわかりやすいし入ってきやすいし、こういう直球勝負のドラマは私も大好きです。
公開規模があまり大きくないからかレビュー数は多くないけれど良い評価が多くてすばらしいです。
コメントありがとうございます。
おこがましい話ですけどそう言っていただけて嬉しいです。
レビューはちゃんと書かなくちゃですねw
公開初日の20時過ぎに劇場に入ったら貸切状態で不安になったんですけど…観て、レビュー書いて、良かったです。