「原作に追いつけないことと凌駕すること」マチネの終わりに 千田一夜さんの映画レビュー(感想・評価)
原作に追いつけないことと凌駕すること
原作が映画的だったので、多少のギャップはやむを得ないが、海外の街並み、ギターの音色、洋子の心情は原作を超えていた。石田ゆり子のちょっと時代がかった演技がよいのだろう。一方で、なかなか福山雅治演じる蒔野は、感情移入しにくいところもあるが、天才過ぎる故か、ハンサム過ぎる故か。そんなスマートな男が携帯電話のくだりであんな失敗はしないだろうと思うが、それが運命というものか。
ラストシーンは、いい余韻が残る。
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