「ほろ苦い大人の恋愛」マチネの終わりに ぱんだこぱんださんの映画レビュー(感想・評価)
ほろ苦い大人の恋愛
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大人のビターでほろ苦い恋愛映画。
言葉が交わされるシーンが少ない分ギターの音色が繊細に心の機微を表現しており、福山さんのギターテクを存分に味わえる作品でもある。石田ゆり子さんがお奇麗なのは例にもれず、マネージャー役の桜井ユキさんもとてもかわいらしい人で終始眼福。私の中で特に印象に残っているのがマネージャーの三谷というキャラクターで、アーティストであるマキノを想い自分のすべてをかける女性でいて、このストーリーでは二人の仲を裂いてしまった原因。しかし、彼女の思いや最後の自分勝手なマキノに対する言葉は人間臭く、憎めない人に思えた。この映画の中で一番自分に正直で人間的な魅力を感じられた役だ。
ストーリー全体を通しては、少しご都合がよすぎるくらいすれ違っていく恋愛模様だが静かな夜に楽しむにはぴったりな映画だったと総評する。
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