「美しい音色、美しい景色、美しい大人」マチネの終わりに momokichiさんの映画レビュー(感想・評価)
美しい音色、美しい景色、美しい大人
全編に渡ってクラシックギターの弦の響きを堪能できる。とても美しい音色、、、。
どう見ても福山本人が弾いているとしか思えないショットがいくつかあったが、調べると少なくとも「幸福の硬貨」は福山が弾いているとのこと。相当練習したのだろう。ただただ、すごい。
普段アコギを肩からかけてギターをかき鳴らす姿を見慣れているからか、足を足台に載せギターを立てて弦を弾く姿は新鮮であった。ただ何故か違和感はなく、そして凛として美しかった。
パリやマドリード、ニューヨークに東京。舞台となる街が美しい。
蒔野と小峰がパリで食事をするレストラン、小峰のパリのアパート、ニュヨークのセントラルパークなどなど。大人の二人にぴったりの美しい街並みです。
そして福山と石田ゆり子。石田ゆり子は上品な美しさ、知的さ、そして可愛らしさがあり、とても魅力的。 福山は最初はどうかなと思ったが、やはりかっこよかった。こんな美しい50歳。。理想です。
映画としてはちょっと拙速&ご都合主義にみえたところあり。
「えっ?福山、惚れるの早すぎでない?」
「石田ゆり子もいつのまにそんなに惚れてたの?」
「最後は急に環境揃いすぎでない?」 など。
映画の尺に治めようとすると、どうしても「時間」を描ききれない部分は致し方ない面も。
ただこの映画の全体評的には、こんなことは不問にしてもいいと思えるほど大したことではなくなる。 (小説では自然な感じになっているのかな。読んでみるとするか。)
さっそく、家でサントラCDを流しています。
クラッシックギターの音色がほんといいです。福山が弾く「幸福の硬貨」も入っていました。
余韻に浸るのに、こちらおすすめですよ。
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