真実のレビュー・感想・評価
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いつもの是枝映画にハマるドヌーブが素敵〜
話題の是枝映画、観て来ました。
是枝監督の映画って大体いつも世の中的な大事件は起こらないけど
家族にとっての一大事が描かれていてああ、観ていて毎回、痛い!
私なんか一人で好き勝手暮らしてるから、
親戚が泊まりに来るとかそんなレベルでも一大事だもの。
今回もその感じなんだけど、
そこは大女優の家族の話だから
ちょっと派手なのかな〜?
なんて気がするけど
内容はいつもの是枝映画でしたね。
世界の政治情勢がどんなに厳しくなろうとも
結局、個人にとっての一大事は
家族との揉め事なんですよね〜〜
親子や旦那との関係に
なんとなくわだかまりを感じる方は
ぜひ、ご覧くださいませ。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
カトリーヌ・ドヌーブがね、
やっぱ今でも「いい女」女優なのよね。
吉永小百合みたいに清潔お上品じゃ無くて
ちょっと毒もあって小狡くって、
男を手玉にとるような
「いい女」が
今でもできる女優さんなのよね。
そこが素敵だな〜
最近の作品もちょこちょこ観てたけど、流石ですわ〜
是枝監督も冒険だっただろうけど
ドヌーブにとっても、記憶に残る映画だったのでは〜
映画の中で女優としてドヌーブが出演している劇中映画が
なんか面白そうですっごくそそられました。
これも是枝監督、いつか映画化してくれないかな〜〜
あと、イーサン・ホークが良いなあ〜〜
実は酒癖がイマイチの「社会人」としてはダメ感のある男だけど
娘婿に容赦なく毒舌を吐く義母に対しては色々思う所はあれど
拗ねたり僻んだりせず、大人として振る舞い
奥さんのモヤモヤもそれなりに汲み取って整理してくれたり
なんと言っても子供をいつも全力で愛してくれる良いお父さん。
素敵でした〜〜
@お勧めの鑑賞方法は?
「是枝映画は日常的な内容がメインなので
映画館で集中して観たほうが感動できるかもです。」
メビウスの帯、若しくはマトリョーシカ
女優であるカトリーヌ・ドヌーブがファビエンヌという女優を演じる。とても不可思議な世界。当然映画の中で映画を撮影してるわけで、現場ではセットの中にセットがあり、それを外から眺めてる人もいるはず…マトリョーシカみたいだなぁと思った。
面白かったのは、謝る気がないファビエンヌは女優だから脚本があれば演じて謝罪するといい放ったところ。映画の中の話なので、勿論全てが演技なのだが、どこまでが演技でどれが素なのかがわからなくなる…メビウスの帯のようだ。
カトリーヌ・ドヌーブはやはり美しく(役の上だが)少し意地悪でチャーミング。あんな風に人の悪口をサラっと言える人になりたい。ジュリエット・ビノシュは今回は役の上だが見事に精彩に欠け、イーサン・ホークに至っては意味のないダメ男を見事に演じてました。
ひとつ疑問に思ったのは、何故に吹き替え上映があるのか?
真実ではない、自伝「真実」
国際色豊かな豪華キャストで、撮影現場はフランスパリ。
大女優の母ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーブ)が自伝を出版。これを機に久々に実家を訪れた娘リュミール(ジュリエット・ビノシュ)とその家族。娘リュミールは「この本は真実ではない」と憤慨し、母ファビエンヌは「真実なんて退屈」と飄々と言い、母娘の関係が悪化し、そして母娘の複雑な関係が浮き彫りに・・・是枝監督のフランスヒューマンドラマ。
フランスの大女優ファビエンヌという役がカトリーヌ・ドヌーブにドンピシャのはまり役。
娘リュミール役のジュリエットビノシュは
、幼い子がいるような感じではなく、老けて見えてしまい、どうも母娘という感じではなく、最後まで違和感が残ってしまった。
ただ、気になることが・・・
劇中のファビエンヌ新作映画の撮影の内容で
、不治の病のため、宇宙の違う星で暮らす母と、7年に一度?娘と会えるというような話で、母は全く年を取らないがその娘はどんどん成長して、何十年後(娘80歳ぐらい?)頃には、老婆となった娘と、若いまま(20台?)の母となり、老いを哀しむ娘と慰める母・・・というようなSFで不思議なストーリーでした。これ、ちゃんと見てみたい!
家族にこだわり、人情、人間の増悪を柔らかく表現できる是枝監督の手腕は素晴らしい。
でも、やはり、日本人の方が味がでる、今後は日本での作品に期待。
フランス映画でした!
レビューがイマイチだったので、どうしようかと迷っていましたが、
行けて良かったです。
他人のレビューは気にしない、ということを痛感しました。
ドヌーヴあってこその企画、
でもラストに向かっての人生を肯定する人間賛歌、
どの登場人物にも丁寧な視線が向けられ、
そして自然を描く時の静かなメロディー。
どれもが是枝マジックでした。
見終わった後の幸せな感覚は独り占めしちゃ勿体ない感じでした。
いろいろ語りたくなる映画です。
女優と役柄が重なりすぎ??
皮相的な意見ですが、カトリーヌ・ドヌーヴが自作自演してるように見えてしまう設定だった。違うんだけど、全編のうち9割は写ってたんじゃないか??そして全ての筋書きが予定調和的に進んでいった感が否めず、途中冗長な感じで少しダレました。
親しい者同士とはいえ、各自が歯に衣着せず、食事中にもかかわらず表情豊かに、言葉に出して言う、そして行動する。日本人には難しいと思う。ただし、決定的な悪人も、逆に正しい人もいない。ゆえに感情移入の対象はジグザグにならざるをえず、途中、「幸せな家族を見せびらかすために夫の自分まで同行させて実母を訪ねた妻の思惑」を冷静に見破るイーサン・ホークのセリフが一番小気味よかったかも。
ジュリエット・ビノシュ、年いってもコケティッシュです。着こなしが大好き。深く開いたV字の胸元のブラウス、モノトーンの着古したジャケット、中間色のゆったりニット、どれも普通なんだけどかっこいいなあ。
“女優”という生き物
フランスの名女優“カトリーヌ・ドヌーヴ”の軽妙な丁々発止の洒脱な演技を余すところ無く観られるという印象なのだが、そもそもこの『女傑』出演作品を一つも観ていない。『シェルブールの雨傘』も、『昼顔』も、『ダンサーインザダーク』もだ。だから演技の凄みというのが正直解らなかったというのが正直な感想である。勿論、日本で言うところの故樹木希林のような怪演という触込みも監督本人からのアナウンスなのだが、自分が選択を間違ったのは今作を吹替で観てしまったことだ。宮本信子が声をあてているのだが、これだと、折角のカトリーヌ・ドヌーヴの台詞回しが消去されてしまう、それ以上に宮本信子自身が前面に立ち過ぎてしまって、監督の意図やメッセージ性が解読できない事に、我ながらポンコツ振りに愕然とする。やはりこういう心の琴線を丁寧に奏でるような作品は字幕じゃないとダメだと改めて反省である。
ただ、とはいえ要所要所のコメディタッチのウイットさ、皮肉の巧さ、洒落の高度さはおフランスの香しいセンスが立ち込め、その面白さは充分伝わった。
構成もそうだが、大変丁寧に作られていることはとても感じる。メタ的に、映画内での撮影もその作品と今作との繋がりを綺麗にシンクロさせ、亡くなってしまった母娘を結ぶとても大事な人と主演役の女優を重ねる立ち位置、まるでバットマンのブルース・ウェインとアルフレッドのような掛け合いの妙、自由な男の出入りや、ファンタジーっぽい亀の演出等々、随所に小気味よさが表現されていて本当に上品な作品である。
社会問題というより、一個の家族のあり方という視点から、フランス位の個々人の尊厳と尊敬を日本でも実現できたら、今の閉塞感のある程度は解消されるのではないだろうかと、そんなメッセージに思えた今作である。
少し平坦かなぁ・・☆
女優という生き物
ある意味で、文句のつけようがありません
吹替、字幕両方観賞したが…
幼少の頃からTV映画以外は字幕派だったが、映画館ではアナ雪以外、実写としては初めて吹替を観た。宮本さんが吹替との事で、時間的にも字幕の上映まで時間があり吹替で観てみても悪くないかもと思い、観賞。是枝作品として期待値が高すぎたのか、薄っぺらい印象を受けた。母娘のすれ違いについても、…という感じ。ただ一番残念だったのが、好きな女優でもある宮崎さんの声。ずっと聞いてて誰の声だろうと思っていたが、気づいた時かなりショックだった。とにかく、中学生位の声にしか聞こえない。とても違和感。子供の声の方がいかにも子供の話し方なのでかろうじて違いはわかるが、どうして子供が話してるのか?と思うくらい可愛らしい声。普段、宮崎さんの声含め可愛らしくて好きだが、何故もう少し声を低くしなかったのか疑問。子供の声の役の方は上手かったので変える必要はないが、宮崎さんが声を低く出来ないなら子供役の方をやった方が良かったのでは?実物ではないアニメならまだしも、実写なら役者さんの顔にあった声じゃないと違和感しか感じないし、そもそも欧米人は老けるのもアジア人より比較的早く、特にフランス人なら声が低いイメージなので、吹替なら尚更実写の俳優に合わせて選ぶべきでは?と思った。キャスティングミスとしか考えられない。そして、この作品はフランス語と英語が混じっていて、大事なその微妙なニュアンスが吹替だとただただ日本語なのでわかりにくい。そして、日本語訳の台本と字幕の文章が違うのだが、口の動きに注目していなかったので合っていたのかわからないが、吹替は役者の口に合わせるためなのかいまいちな表現だった。字幕の表現は短い文で端的に表現されていたが、とてもわかりやすくプロの仕事という感じがした。
両方に共通する点として、画はとても綺麗。ここだけなら☆4.5くらい素敵なフランス映画。
吹替で期待に反して残念だったので、本来観たかった字幕を観るの止めようかと思ったが、ドヌーブさんの演技をちゃんと観ずに評価するのは失礼だと思い、一週間後に観た感想は観て良かった。やはり、ドヌーブさんにしてもビノシュさんにしても雰囲気も含めとても良かった。上質な大人の映画を観た感じがした。とはいえ、是枝作品としてはとてもあっさりで誰もが観やすく特段つらいシーンもないといった感じで、悪くは無いけれど拍子抜けした感じ。いわゆる是枝作品を観たい方は楽園の方がオススメ。そしてこの作品を観るなら是非字幕で観て欲しい。
本来は字幕のみの評価が良いのかもしれないが、両方とも同じ作品として出している事、日本の作品でもある事から、両方を合算したものがこの作品の評価かと思い、この評価にした。
吹替版は☆1.5
字幕版は☆3.5
平均値で☆2.5
脚本は悪くないが、全体的にはいま一つ
フランス映画の至宝・レジェンド女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)、この度、自伝『真実』を出版することになった。
現在、米国で暮らし、脚本家として少なからず名のある娘リュミール(ジュリエット・ビノシュ)が、二流のテレビ俳優である夫ハンク(イーサン・ホーク)と幼い娘を伴って帰郷した・・・
といったところから始まる物語で、ファビエンヌの書いた自伝には、将来を嘱望されていた女優である彼女の姉についてのことはひと言も書かれていなかった・・・と展開する。
つまり、不在の人物を巡っての物語であり、不在の人物がいまいるひとびとにどのように影響を与え、与えられた側がどのように対処対応するかの物語で、映画としては頗る難しい物語。
脚本も書いた是枝監督はこの物語を、カトリーヌ・ドヌーヴの実人生と重ねわせているように思える。
ドヌーヴの姉、25歳で夭折したフランソワーズ・ドルレアックと思いを重ねるような仕組み。
ま、穿った観方をすると、ドヌーヴからのオファーを何としても早く撮りたいと思ったので、そのような物語にしたのかもしれないが。
というのも、劇中映画「母の記憶」(というタイトルだと思うが)には元ネタがあり(エンドクレジットで示される)、それを巧みの利用したのかもしれない。
劇中映画の設定も面白く、不治の病にある母親は幼い娘を残して、(高速(光の速度レベル)で移動する)宇宙空間で治療を受けるが、(高速で移動する)治療施設にいることから、地球上と比べると全く歳を取らない。
そして、何年か毎に、地球に住む娘に会いに行くが、歳を取っていく娘と比べて、母親は不死のように見える・・・というもの。
時を経ねば実際の感情はわからない、とでもいうべき劇中映画のストーリーは、現実世界の母と娘と亡き母の姉という構図を浮かび上がらせるのに役立っている。
が、面白いのはストーリーだけで、出来上がった映画は平凡な出来。
原因はよくわからないが、どうもね・・・と思ったのは以下の点。
ひとつめ、撮影が良くない。
なんだか全体に、のぺぇとした感じで物語の起伏と比べて抑揚に欠ける。
ふたつめ、出演者たちの距離が、これまでの是枝作品と比べて、遠すぎる。
『万引き家族』のポスターを見ればわかるように、是枝作品では出演者それぞれの距離がギュッと凝縮されているシーンがある。
というか多いように思う。
が、今回は、大邸宅の食堂など、登場人物間がスカスカ。
さらに、台詞をしゃべる役者だけをバストアップサイズで撮った画が多く、緊張感を呼ばない。
(唯一、感心したのは、劇中映画のクライマックスシーンのドヌーヴを、相手役の後頭部越しに捉えたカットで、ドヌーヴの迫真の演技を半分隠すことで、その演技を際立たせている)
みっつめは、(これは個人的意見かもしれないが)、ジュリエット・ビノシュがミスキャスト。
幼い娘がいるにしては歳が行き過ぎているし、ドヌーヴの演技を受けるには、あまりに硬質で演技が演技じみている。
個人的には、劇中映画でドヌーヴの若い頃(といっても30代半ばだが)を演じたリュディヴィーヌ・サニエぐらいの方が良かったように思いました。
健闘はしているが、どこか違和感が残る是枝作品、といったところが妥当ではないかしらん。
期待値が高すぎたのもかも🙁
良い魔女か悪い魔女か
自伝本「真実」を出版したフランスの大女優ファビエンヌの元に、アメリカで脚本家をする娘夫婦とその娘がお祝いの為にやって来て巻き起こる話。
自伝本に書かれていることはデタラメで娘はモヤモヤ。40年の付き合いの秘書のことすら書かれておらず、これを切っ掛けに秘書が出て行き娘がファビエンヌの撮影に同行するようになって行く。
ちょいちょい聞こえてくる名女優サラの話や、ファビエンヌと娘との昔の記憶のズレとかを孕みつつ進行して行くので、何となくストーリーは推測出来てしまうけれど、気難しそうに見えるけど惚けた様なファビエンヌだったりピエールだったりのコミカルな空気感や、家族の関係というか愛情というかが温かくなかなか良かった。
女優は嘘をつくものよ!
是枝監督なんだから絶対に社会派メッセージが隠されているはずだ!と意気込んでの鑑賞となりましたが、どういうことか完全にフランス映画の雰囲気に頭がヨーロピアンになってしまい、2大女優の競演のおかげで是枝監督のことを忘れてしまいました。それにシャルロットの可愛さが・・・みんなと同じ意見です。
『万引き家族』が良すぎたせいか、ボンソワーって感じの穏やかすぎる家族が日本映画と違った一面を見せてくれました。言いたいこともハッキリ言う国民性。歯に衣着せぬとはこのことなんだな。“真実”というタイトルまでつけた自伝なんだから本当のこと書いてよ~と、全部否定するわけじゃないところはオブラートに包まれてましたが、やがて記憶の断片が母娘の間によみがえってくる話。
イーサン・ホークは英語しか喋らないのですが、一家のバイリンガル的な雰囲気がすでに国際的。その国際的な映画作家に挑戦した是枝監督の知名度も日本の誇りですよね。進化し続ける監督といった感じでしたが、内容はちょっと眠くなるもの。サラって誰なんだ?と、謎めいたキャラを追い求めてしまうと、もう真実が見えなくなります。
字幕版にて
今回は見てよかったと感じた^^;
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