海獣の子供のレビュー・感想・評価
全308件中、241~260件目を表示
ゼログラビティみたい
前知識なしで鑑賞しました。
見てる間は退屈でしたが、見終わって色々考えると合点がつき面白い映画だったと思います。
まず、映像と音は最高でした。これまでに見たアニメーションで最もクオリティの高い映像美でした。音楽の方も久石穣さんが作曲ということで非常に美しかったです。環境音も丁寧に作られていて素晴らしかったです。
しかし、登場人物に私はあまり感情移入できなかったので、終盤で海くんが消えていくシーンや主人公が泣いているシーンなどは退屈でした。
ここまでが鑑賞中の感想です。
見終わってから物語を考えると、劇中でも言っていましたが受精から出産までの命の誕生を暗喩していたようです。
私の拙い考えのため間違った理解をしているかもしれませんが、祭りが受精、主人公が卵子、海くんや空くんが精子を表しているようで、終盤に主人公と海くんがくっつくことで銀河が空に放たれ宇宙が誕生したと考えています。壮大な物語は大好きです。ゼログラビティと似たようなSFものでしたが、海獣の子供では人体と宇宙が同じものとして捉えてるようでユニークでした。でもこのあたりの宇宙の説明がよく分からなかったのでどなたか教えて頂ければ幸いです。
ただの好みだと思いますが、物語の締めで主人公が何かを悟り成長劇として締めくくられていましたが、登場人物に感情移入できなかった私にはどうでもいいシーンでした。すんません。
これらを知った上で2回目を見ると更に面白く映画を見られると思うので、またいつか見ようと思います。
おもしろいとかつまらないじゃない
たまたま米津さんの海の幽霊のMVを見て映画のことを知り世界観に引き込まれて、急遽映画を観ることにした。
MVは最高に心地よい音楽と映像。赤ちゃんがお腹の中にいるときってこんな心地よさなんじゃないかなと思う。
アニメ映画は 君の名は 以来。あのとき同様見終わった後は ? という気持ち。
何が起きてるか分からず全くついていけなかった。
でもぐいぐいと引き込まれる美しいアニメーションと音楽。
どことなくジブリを思わせる音楽だなと思ったら久石譲さんだった。
とりあえず明日から原作を読んで、考察サイトを読み漁りたい。
おもしろいか?と聞かれたら おもしろいとかつまらないじゃない と答える。
おすすめ?と聞かれたら 見たければ見ればいいし興味ないなら見なければいい と答える。
観てよかった?と聞かれたら よかった と答える。
個人的にはMVが最高傑作すぎて、音楽があって映像がついたんじゃないかと思うくらい。映画の前に何回も見てしまってたので、映画のそれぞれのシーンではちょっと物足りなく感じた。
いつか米津さんが音楽監修のアニメ映画が観たいなぁ。
映画館メモ
約140席の3列目から鑑賞。
スピード感のあるシーンが多くもう少し後ろから観たほうがよかった。
おもしろいとかつまらないじゃない
たまたま米津さんの海の幽霊のMVを見て映画のことを知り世界観に引き込まれて、急遽映画を観ることにした。
MVは最高に心地よい音楽と映像。赤ちゃんがお腹の中にいるときってこんな心地よさなんじゃないかなと思う。
アニメ映画は 君の名は 以来。あのとき同様見終わった後は ? という気持ち。
何が起きてるか分からず全くついていけなかった。
でもぐいぐいと引き込まれる美しいアニメーションと音楽。
どことなくジブリを思わせる音楽だなと思ったら久石譲さんだった。
とりあえず明日から原作を読んで、考察サイトを読み漁りたい。
おもしろいか?と聞かれたら おもしろいとかつまらないじゃない と答える。
おすすめ?と聞かれたら 見たければ見ればいいし興味ないなら見なければいい と答える。
観てよかった?と聞かれたら よかった と答える。
個人的にはMVが最高傑作すぎて、音楽があって映像がついたんじゃないかと思うくらい。映画の前に何回も見てしまってたので、映画のそれぞれのシーンではちょっと物足りなく感じた。
いつか米津さんが音楽監修のアニメ映画が観たいなぁ。
映画館メモ
約140席の3列目から鑑賞。
スピード感のあるシーンが多くもう少し後ろから観たほうがよかった。
わかりにくい?とんでもない!そんなに難しい話じゃない
美術館の絵画を頭の中に流し込まれる
感想走り書きメモ
面白かった。
とにかく目が離せない。
描写の一つ一つが美しい。
圧倒的な作画力。
美術館の絵画を頭の中に流し込まれてるような刺激的で美しい画面が続いていた。
陸は現実的
海は抽象的
といった表現をしているようだった。
陸の方が見ていて安心するし疲れない。
海はとにかく疲れる、今何を表現しているのか?何が起きているのか?何を考えているの?何を伝えたいの?どう感じるのが正解?
ととにかく頭をフル回転させられる。
この抽象的な表現が苦手な人もいるようで、好き嫌いが分かれるかもしれない。
空は宇宙であり、隕石を手放し海に還った時に星のように死んだ。
海は、生命の誕生である海で、隕石を口にして生命体となった。
この対比が美しかった。
彼らが人間かどうかなんて瑣末な問題だった。
空が死ぬ前に宇宙の話をしていたので、星の死と理解しやすく、また海の誕生の前に子宮?と思われる空間にいたので誕生と捉え安かった。
空と海で生命の神秘を感じさせられる。
琉花の存在意義はまだはっきりと言葉にできない。
母として?
「守らなきゃ」と思わせるそこに母性があった。
けれど空と海のいない彼女は友達と家族のことに心を惑わされているふつうの、ちょっと難しい思春期の女の子。
人間としての日常の問題と、生命のあり方の対比が大きすぎたように感じる。
くじらの中で、くじらのうたを聞く瞬間に叫ぶ琉花の様子が何かに似てると思ったら、鋼の錬金術師でエドが真理を見た瞬間だった。
似てる。
広大で限りのない世界、宇宙の全てを強制的に脳に流し込まれてるような。
祭りとは?まだここに関して熟考したい。
まだまだ深められるので何度でも見返したい。
何だこりゃ???
完全な意味不明
いろいろ映画を見ますが、本当に意味不明。ヱヴァンゲリヲンの最終話を2時間観てる感じ。
宇宙とか精神世界なのか分かりませんが、何か意味化があるのかと頑張って観たけど、本当に辛かった。
アニメ作品なので、子供たちも結構いましたが、よく2時間座ってられると感心しました。
良かったのは、
・米津玄師の歌が聞けたこと
・芦田愛菜が声優でも優秀ということ
・クジラや亀などの生物の映像がきれい
・海や宇宙の映像がきれい
原作を知らないので分かりませんが、こんなに難しい話なのでしょうか。
また、声優使わずに、俳優さんののっぺりとした話口調も嫌い。それぞれの俳優さんは好きですけど。
普段は意味不明な所はネットでネタバレを読みますが、これはそんなきもちにもなれないほど、完全な意味不明。
ものすごい映像で魅せる「生命」の物語
後味爽やか
感情移入ができない!
ストーリー・キャラクターともによかったのですが、各キャラクターの説明不足により感情移入ができず、ややこしさだけしか印象が残りませんでした。芦田愛菜の声優としての力量・背景…海のキレイさが、目を引きました。
なんてレビューのしづらいアニメだろう
感じるところが色々とありました
ファンタジーのようなSF
圧倒的な説得力を伴った海中描写。これでもかと繰り出される美麗な生物の群れ。前半部分だけで海洋生物オタクとしてはだいぶ満足してしまった感があるが……もちろんそれだけで終わるはずがないのが本作「海獣の子供」です。
一見するとファンタジーのような、全海洋生物たちが一つの意思を持ったかのような異常な行動。だが、それが異常だと思うのは、狭い人間の視野だからであり……そこに実は、確固たる理由があったとしたら。琉花は空と海に出会い、その理由を感じ取っていく。全ては一つの、一度きりの<誕生祭>のための、確かな前兆だった。
果たして、私たちはどこから来て、どこに行くのか。111分の映画で、宇宙の謎がばらりと解き明かされる様は、呆然としてしまうほど。異論はあるだろうが、理解が及ぶ範囲だけが映画ではない。理解が及ばなくてもいい。海を感じ、宇宙を感じる。そんな映画を、一生に一度は見て欲しい。
この作品の1番大事なところは、あえて分からないように作られている。
結論でルカが「1番大切なことは言葉では伝えない」と言うところが、この物語の最も重要な鍵を握っている。
観た人の99.9%は、「鯨に飲み込まれた辺りから『意味不明』になる」と思う。
でも、それで良いのだというのが、この作品だと思う。
重要なのは、ルカが鯨に飲み込まれた後に体験する「何か」であり、それは表現することができないと、言い切っているのだから、観る人たちは「感じとる」しかできない、というのが主張なのだと思う。
もちろん、頑張れば解釈の仕方も出てくるのだが、私としては作者は、宇宙の一部である私たちは「そのあなたで良い(老婆の言葉)」というメッセージを伝えたかったのだろうと思う。
ラストシーンでは、ずっと心を閉ざしていた人との和解が印象的だが、恐らく「『何か』という体験」を通して、ルカは「自分は全ての存在と繋がっているんだ」という「実感」を得ることができたのだと思う。
ゆえに、最後に相手を許せた。
なぜなら、相手も自分と繋がった宇宙の一部だって思えたから。
宗教的な考えには「世界樹(イグドラシル)」というものが出てくるのだが、これは多次元宇宙は神仏という大樹から分かれ出てきた幹や枝が現象として現れており、「私たちはその先にある葉っぱの一枚一枚なのだ。ゆえに隣の葉っぱを傷つけたりすることは、自分自身を傷つけているのと同じなんだ。だから愛し合いなさい」という思想がある。この世界の一端を、船の帆が風の一部を感じとるように、私たちもまたそうした宗教的な思想から、この世界の一端を感じ取ることができる。
作者は、そうした世界の不思議や疑問を様々な思想から選び抜いて、ルカやソラ、ウミ、老婆の言葉を通して「表現はできないけど、大切な宇宙の普遍的なルールが世界を支配しているんだ。だから人間は謙虚でなければいけないよ。この世界のことを全て知った気になって傲慢になってはいけない。ほら、私の作ったこの作品ですら理解不能じゃないか。」という、人間の無知さを真正面からぶつけてくれたのかも知れない。 実際に言葉では伝えきれない感情なんて山ほどある。
また、「人はどこから来て、どこへ行くのか」という命題もこの作品ではつねに問いかけられている。
この作品では明確に答えてはくれていないが、恐らく仏教の「転生輪廻(輪廻転生)」の思想からだと思う。
人は永遠の生命を持っていて、何度もあの世とこの世を生まれ変わりながら、経験を積んでいく存在なのだという思想だ。
作品としては、そうした生まれ変わりの思想を匂わせながらも、実際は「何か」という体験(神秘体験とでも言おうか)を通して、人は新生できるという希望を乗せてくれているのかも知れない。
例えば、サウロ(後の聖パウロ)はキリスト教を迫害し、弟子たちを次々に処刑していたが、道中すさまじい光で目が見えなくなった。町に入ると、イエスの弟子の一人が、サウロの目を神秘的な力で治すという
奇跡を経験して、それからというもの今までの人生をひっくり返すがごとく、熱烈なキリスト教の伝道師へと新生したのだ。(ダマスコの回心)
このように、人は神秘的な経験を通して人生を大転回することがあるのだ。
また最後にソラとウミの解釈は、私は仏教の「空海」を元に考えているものと思う。
鯨に飲み込まれた後のシーンで、宇宙大にルカの体が広がっていたが、あれは空海の体験を表していると思われる。
幽体離脱をして、自分自身の魂が宇宙大に広がり、明けの明星が巨大になった空海の口に入って来たという神秘的な体験だ。
その宇宙大に広がった自分が見た空と海のイメージをもとに、「空海」と名乗るようになったと言われている。
とにもかくにも、言葉で表そうと頑張れば頑張るほど、お経を読み上げてるような感じになり、より理解は難しい。
だから、映画では理解しようとするのではなく、自分には理解できない世界が厳然として存在してて、その世界のなかで互いに生かし生かされて人生を歩んでいるんだ。ということを感じ取れたら、この映画を観た意味もあるのではないかと思う。
ただ綺麗な映像を眺めるだけの「花火映画」
物語の基本的な骨格がしっかりしてない。ヒロインの行動の動機や目的があやふやで感情移入し難い。
キャラクターに感情移入しにくいし物語として成立してないから、ただ派手な映像を眺めてるだけ「花火」を見上げてるだけの感覚に陥る。没入感が全く持てない。
なんとなく「深遠なテーマ」らしきものを醸し出しているんだが、観衆に理解させる表現力が不足してて、なんだか意味不明な宗教映像を見せられてる気分になる。
庵野秀明作品等は、裏に深遠なテーマが隠されていても、表には普遍的かつ王道的な人間ドラマがしっかり構築されていて、「深遠なテーマ」が理解できなくても十分鑑賞に耐えられるし、それ故に語り合いたい考察したいって欲求も湧き上がるのだが、この映画は表層部分の人間ドラマが描写不足で、終盤の宗教映像(?)に無駄に時間と労力のリソースを取られてて不十分になってる。
ともあれ、綺麗な映像を鑑賞したいって人だけ見に行けばいいと思います。私の好みではないけどね。
原作を読みたくなる映画
圧倒的に美しく幻想的
全308件中、241~260件目を表示