「米津玄師とか要らなかったのに」海獣の子供 Nntrさんの映画レビュー(感想・評価)
米津玄師とか要らなかったのに
きっと原作に惚れ込んだ監督やそのスタッフ
は、そのまま五十嵐大介の世界を表現したかっただろうに、商業映画として成り立たせるには、少女の成長物語としてのジャンルにねじ込むしかなかったのだろう。
アートスティク要素に伯をつけようとして選んだ米津玄師?は、五十嵐大介作品全て読んだのかな?面白いよね、の重めなセリフを集めた詩に過ぎない。
原作でさえ、ほんの少し入れたそのおべっか要素が、映画ではさらに邪魔をして、この作品の賛否に繋げているのではないか。
本来なら、人間としての宇宙へのスイッチを入れれる程に理を解説してくれた原作が、
映画では、エンディングにもなってまだ
何故自分が?などど呟くルカに違和感しかなく。
よって、あのような世界の宇宙の理を体感してもまだ友達にちゃんと謝れるかどうかレベルの主人公が、原作にはもうそぐわない。
海、空、宇宙、命、誕生、
それだけの部分を繋いだ映画なら、私DVD買います。
だって、私も命の宇宙トリップできたもの。
ちんけな少女の物語、要らないです。
申し訳無いけど、芦田愛菜の良い子感では、原作のルカが開いた宇宙には到達できません。
そして、アングラードの天才少年の成人感、あの声では表せてないです。
そして一番は、ジムの声が田中泯。
田中泯大好き。だけど、ジムの声では絶対無い。
なぜ白髪でハゲ登頂で、ジムを初老感だしたキャスティングしたんでしょう?
なのにわりと若めって言うのがジムの魅力だと思っていたのに!
声でいうと、内野聖陽辺りに頑張ってもらいたかった。
それでも、
海、宇宙の描写は圧巻で、
でも一番は
ソラを探しに行き着いた町の描写。
朽ち果てて、まだ住んでるの?もう誰もいないの?って立ち止まりたくなる街並みは、
一番圧巻でした。
五十嵐大介好きに