黙ってピアノを弾いてくれのレビュー・感想・評価
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音楽的地雷映画。グレン・グールド見たいなピアニストじゃないの?!
昔、いかすバンド天国って言う深夜番組があった。素人のバンドが出てきて、音楽を競い合うそんな番組だ。『ビキン』や『たま』もこの番組出身。さて
その第一回目の出場者が、いきなりとんでもないパフォーマンスを見せた。カメラの前でいきなり●●●を●●だ。危うく放送事故。ヤラセではなかった。司会の(確か)三宅裕司さんが真っ青な顔したのを覚えている。さて、その時の音楽がどんな音楽か覚えていないかが、このミュージシャンの音楽が似ていると思う。素人のコミックバンドだと思う。
ウィーン放送交響楽団って?1969年設立の音楽の都で新しい楽団のようだ。しかし、どんな音楽をやるかは自由だが、音楽を聞きに行く鑑賞者にはドレスコードをもうけるのに、演奏者が髭面の頭ボサボサはなかろう。あと、12分。
この程度のピアニストで感動するなら『ドン・プーレン』とか『板橋文夫さん』とか聞いて貰いたい。
板橋文夫さんは市川の市民会館へ、チャリティーコンサートで聞きにいったが、確か坂田明さん、渡辺香津美さん、渡辺貞夫さんとか来ていてチャリティーたから、すごく安かった。こんなシッ●な音楽聞くよりもいかに『いかすJAZZ天国♥』だったことか。
終わり。
ドリフ●●●のコントほうが面白い。
【”狂気性を帯びた男が奏でるピアノの音色は美しい。”ラップとピアノの組み合わせと、ウィーン放送公共楽団とのステージでのパフォーマンスは圧巻。チリー・ゴンザレスの人間身溢れる姿が横溢している作品。】
■チリー・ゴンザレスの破天荒で挑発的な言動、強烈すぎるキャラクターに魅入られる。
そして唯一無二のラップとピアノという組み合わせの音楽スタイルで知られるピアニスト・作曲家。
彼の母国・カナダから90年代後半のベルリンで狂乱のラップを磨き、パリを経て、フィルハーモニーホール演奏までの活動を追い、人間味に満ちた生きざまを今作では捉えている。
◆感想
・90年代後半のカナダからベルリンに移住して狂乱のラップに身を投じて行く姿は狂気そのモノである。
ー だが、彼の行動は有名な建設会社のCEOである父親と、音楽性が合わない兄に対する反発心である事が、彼の言葉及びナレーションで語られるのである。ー
■今作の一番の見所
・それは、間違いなく”ウィーン放送公共楽団とのステージでの驚愕のパフォーマンス”である。交響楽団と共に、彼はラップをしながらピアノを時に激しく、時に美しく弾く。
更に彼は、ピアノの上に横たわり、弦に触れながら音を出したりしている。
交響楽団の団員の数名の女性は笑っている。
そして、ナント彼は客席にダイブしていくのである。
<チリー・ゴンザレスという天才音楽家。フライヤーにはビョーク、ジェーン・バーキンが心酔しているとある。分かる気がする。
今作には、ダフト・パンク(今作では、トーマ・バンガルデルが出演)、ラストではジャービス・コッカーも出演している。
今作は、チリー・ゴンザレスの圧倒的なパワー(人間身溢れる姿。)が横溢している。そして、それに反するように奏でられる美しきピアノの旋律。
実に魅力的なドキュメンタリー作品である。>
なんだか強烈な人だ!知らないながらも彼のペースに巻き込まれ、すっか...
なんだか強烈な人だ!知らないながらも彼のペースに巻き込まれ、すっかりのせられてしまう。
彼の歴史をたどりながら話は進むが、どこを切り取っても、なにをやってもチリーゴンザレス。
まるで金太郎飴の様だ。
存在そのものがパフォーマンス、そんな彼のライブシーンに観客の様に楽しんでのせられて、全身全霊の演奏に興奮した。
あそこまで個性が強いと時代なんか関係ないんだろう、古いも新しいも時代を感じない映像だった。
「黙ってピアノを聞いてくれ」
ピアノだけ弾いてれば聖人。話せば馬鹿野郎。行動は意味不明。
正直チリゴンは、うざいと思う。チリゴンのピアノが美しいことを知ってからも、彼のキャラクターの印象は、なぜか全く変わらない。それくらい、やることなすこと話すことの全てがウザイ。友達には絶対したくない男だし、天才って言いたくない、こんな変な人。
だがしかし。余分な音が、ありそうでないSolo Pianoの美しさには鳥肌が立つ。Youtubeにチリゴンの弾く手指と鍵盤だけを写す映像がある。顔や姿は撮りたくないんだね。わかる。映像を見て、あらためて思うのは、ダイミズムの欠如。キース・ジャレットみたく、左手が強烈に動き回るでもなく、ピーターソンみたいに巨大な左手もなく、ペトルチアーニほど端麗でもなく。俺にも弾けそうな感じ、するやん。弾けんけど。だから、静かに語りかけられてるような気がする、この左手に。
Shut up and play the Piano が原題。どっかで聞いたことあるよ、それ。でも意味合いは「黙ってピアノを聞いてくれ」
映画はさておき、チリゴンのピアノは、もっともっと多くの人に聞いて欲しいです。が、彼には調子に乗って欲しくないので、あまり流行らないで欲しい、ってのもある。
黙って弾いてくれれば、みんな黙って聞きます。それだけは保証する。ピアノだけ弾いてれば、やはり聖人に違い無いと、改めて思う映画でした。
ドキュメント映像に、ちょっとだけ付け足された演技部分がまた、チリゴンらしいし、ピアノがアップライトって所もナルシズム全開で彼らしい。
迸る才能にドキドキが止まらない。
すっかりチリー・ゴンザレスのファンになってしまいました。この映画が無ければ、同時代を生きる素晴らしい才能を見逃すところだった。
一度では見逃してしまいそうな緻密で密度の濃く、仕掛けも沢山あるドキュメンタリー 。もう一度観てみたい。
タイトルに踊らされた
フランクザッパのアルバムに、「黙ってギターを弾いときな」という名作があるが、その内容はギターソロばかり集めた3枚組みLPであった。
それが頭にあったので、ピアノを弾きまくる映画かもとの浅はかな思いは、裏切られたのであった。
比類なきもの
自分が無知で知らなかった天才が同時代に生存していた。比類ないとしか表現できない音楽的才能と自己演出力。
前半のインタビュー部分は寝落ちも度々あったが、ミュージシャンとのセッションに入ると集中が途切れない。
よくあるミュージシャン礼讃映画とは一線を画した革新的な出来。
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