「刺激的な映像が綴る欲望の行方」かごの中の瞳 しげぴいさんの映画レビュー(感想・評価)
刺激的な映像が綴る欲望の行方
愛と支配は錯覚しがち。
自分に振り返った時
反省すべき点のなんと多いことか。
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2018.10.23 TOHOシネマズシャンテにて2回目
プーとは全く異なる
フォースター監督の魅力を堪能。
視力を失ったジーナの
記憶や音や体感に基づく
主観イメージのアイデアが
坦々と語られるストーリーの中で
歪んで霞んでゆらめいて
そしておいらの心は震えた。
見えていても見えないもの
おいらにも思い当たる節がある。
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2018.10.9 TOHOシネマズシャンテにて1回目
視力のないジーナの眼前の映像が
ジーナの想像としての映像が
そしてジーナのトラウマの映像が
それらがない交ぜとなり
刺激的な映像が繰り広げられる序盤。
ジーナの感覚に同化を促され
おいらはどんどん彼女に感情移入。
生真面目で面白味もなく地味なのに
「なのに」ではなく「だからこそ」か…
猜疑心をむくむく膨らませる旦那。
ぬめっとした彼の熱情の行方は
伏線が結実し炸裂する終盤に…
少なくともおいらの胸には
カタルシスが満ちていたのでした。
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