「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン i yuさんの映画レビュー(感想・評価)
ヴァイオレット・エヴァーガーデン
ヴァイオレット・エヴァーガーデン
この名前を一生忘れない。
忘れられない。
与え続けること
それが人生を好転させるのだと思います。
失っても奪われても
失わせても奪っても
恨んでも恨まれても
やけどに気づいたとしても
受け入れること
許しあうこと
瘡蓋をつくりながらでも
生きること
そして自身に正直であり
それを周りに伝えること。
そんなことを教えてくれました。
世界は不平等です。
自分が生まれる場所は選べません。
また終わりも選べません。
ですが
生き方は選べます。
作品中、多くの「死」が取り扱われていますが
ダメな映画を盛り上げるような
「死」ではなく
命あるがゆえ必ずくる死を
リアルに叩きつけてきます。
死と同じように
人は自身の感情がわからないもの
なのだと
いや、
終わりがわからないと
自身と向き合う日がこないのだと
誰かの大切さに気づかないのだと
だからこそ
限られた時間の中で
自分という人間と向き合う時間を作り
自分という人間のまま生きること、
生き抜くことの
大切さをこの作品から学ばせて頂きました。
ボヤけて見えるネオンの光のように
わからないからこそ美しいものや
子供達の疑問のように
素直だからこそ残酷なものがあると
教えてくれる本作品ではございますが
わたしの中で行き着く所は
至ってシンプルでした。
難しくしているのは自分自身だと
最後に
製作者の方々が
短い時間の中で伝えきれないものが
多いであろう中、
物語は一つの終わりを迎えていますが
作品の要所に受け手の判断に任せてもらえる
要素を沢山挿入して頂けていることで
都合よく
また私も現実の世界で
前を向いて生きていける
きっかけになりました。
ありがとうございます。
この命が
終わりゆくその日まで
精一杯いきていきていきて
その気持ちが思いが願いが
またその先に繋がっていくこと
祈って
今日も生き抜いて行きたいと思います。
いつか私も
どこかの国の誰ではなく
どこかの一族の誰ではなく
どこかの会社の誰ではなく
ヴァイオレット・エヴァーガーデン
のように
その名前だけで語り継がれ、愛され、求められ
幸せを運べる
そのような
人生にしたいと思いました。
そして
心から
あいしてる