「伝えたいことを伝える勇気と大切さ」劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 菜野 灯さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0伝えたいことを伝える勇気と大切さ

2020年10月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

涙が出てきます。よかったです。
こころを失い機械のように命令に従い生きることで自分を守ってきた孤児の少女。そんな少女を戦争の前線で兵士として活用させるつもりが、そのこころを溶かそうとする内に愛してしまった上官。

戦争は終わり、少女は大人になり、ドールと呼ばれる手紙の代筆業で生計を立てる。上官は戦死した設定かと思っていたら、生きていたという設定。

途中、病気で亡くなる少年の代筆の場面も織り交ぜながら、伝えたいことを伝えることの感動と大切さを描く。ひとは素直な自分を伝えることに勇気がいる。それは自分がこわれてしまいそうな不安があるから。

最後は、ヴァイオレットのけなげなこころの手紙に動かされた上官のギルバートが自分のこころに素直になってヴァイオレットを追い求めるシーンは感動しました。

菜野 灯