「映画含めて一つの作品 原作必須」劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン しょうさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0映画含めて一つの作品 原作必須

2020年9月21日
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素敵な映画でした。京都アニメーションさんに感謝です。
アニメシリーズでは戦後が色濃く残り、なんとなく昔の話、という感じが強く残る印象でした。
ただ、今作ではその時代が移り変わろうとしている、手紙文化が少しずつ薄らいでいく、そんな中でのお話。
手紙文化衰退と共にヴァイオレットエヴァーガーデンのお話も終わりを迎えようとしている。

観終わっての感想としては、物語の構成が素晴らしいなと思いました。
映画を始めるにあたっての入り、途中の家族愛、兄弟愛、それが物語の終盤にかけての伏線ではないけれど繋がりを持たせてる。
弟には素直になれない、そんなお兄ちゃん姿がギルベルト兄弟を彷彿させる。

またこれまでの物語は手紙で人のつながり、想いを届けてきましたが、今回はその節々で電波・電話が登場し、この物語の終結を時代の移り変わり、産業の発達で示しているのだとも感じました。

今作は間違いなくテレビシリーズを見てからの方がいいです。
外伝も観た方がいいと思います。

内容にはあまり触れてませんが、テレビシリーズ観た方ならおすすめです。ハマってない方もお勧めです。
テレビシリーズがもう一度見たくなります。

しょう