「私は外伝の方が良かった。」劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン スキーヤーさんの映画レビュー(感想・評価)
私は外伝の方が良かった。
通常スクリーンで観賞。
星5個をつけたくて仕方がないのですが、迷いに迷って4個半にしました。京アニ様スミマセン。
色々よい意味でアニメーションとしての完成型と感じます。
私は外伝は星5個をつけさせて頂きましたが、
もう、この辺りは好きずきでしょう。
とはいえ、私の評価を分けたのはストーリーでしょうか、
あえて言うならこの世に存在しない相手への想いをヴァイオレットがどう乗り越えて行くかを見たかったと言うのが本心です。決してハッピーエンドが嫌いなわけではありませんが、外伝のように会えない相手に想いをよせる、もどかしさ、切なさに徹してほしかったかな、相手が存在したとしても、せめてヴァイオレットが「少佐」ではなく「ギルベルト」と呼べる日まで回り道があってもと思ってしまいます。会えた時に想いをぶちまけてしまうのが悪いとは思いませんが、なんと言うのだろう、、、勢いに任せてと言う感じに思えてしまう、少しストーリー的に薄い方(言い方悪いかもしれませんが、ただの恋愛物になってしまう感じ?)にいってしまう残念感みたいな、
お互いに生きてる事がわかった上で、離れていても想いを成熟させる期間があっても?
ヴァイオレットの想いは、そう、まだ、子供のように感じる、対してギルベルトは不器用だと思うが大人の優しさを感じる、まだ個としての存在を確立させていないヴァイオレットを自由にしてあげてからの自分に対する想いだったら喜んだのではないか。
まー、ヴァイオレットは生きてる事がわかっただけで、と言っていたのは良かったと思います、そしてあそこからがスタートという気がしたのですが、ゴールが早かった。
案外一番泣いたのはユリスの最後でした。
外伝は10回位は映画館に足を運びましたが、何度見ても、なんか純粋さを感じて泣いてました。
あくまで個人的な1意見で好みです。
とはいえ、本作品が絵や音楽や作りの凄さに関して(なので完成型という印象)は一級品なのは間違いないと思います。