「That was the best acting I've ever seen. タランティーノの映画愛!」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
That was the best acting I've ever seen. タランティーノの映画愛!
予想通り、というより期待通りと言った方が正しいタランティーノ監督の映画愛が詰まった作品です。「イングロリアス・バスターズ」を観てて、シャロン・テート事件を知ってる人ならば最後はきっとこうなるって沢山の人が予想できてたのでは?っと思うのですが、期待通り良くやってくれましたタランティーノ監督!ディカプリオとブラピの共演が取りざたされる事が多い本作ですが、肝はシャロン・テート事件でしょう。
個人的にはシャロン・テート事件って全く知らなくって、本作を観る前に検索したのですが、まぁ本当に胸くそ悪くなる悲惨な話です。検索した事を後悔するぐらい本当に酷い。きっとタランティーノ監督の子供の頃事件を知って、幼いながらに胸を痛めてたのではないでしょうか?そんな子供の頃の自分に向けてのファンタジー映画です。監督がインタビューで「本作は今までで1番優しい映画」っと言ってたのも納得です。あの事件でショックを受けた人への癒しになりますよね、きっと。
そして、ホントにタランティーノ監督って映画が好きなんだなぁっと思う本作。「大脱走」とか、ブルース・リーとか、単に好きだったから取り入れたとしか思えない。尚、実際のブルース・リーはガチで強かったので(Youtubeで残ってる昔のブルース・リーの動画見るとヤバい動きしてますよ)スタントマンのクリフにやられるとは思えないのですが、そこは主人公補正ということで多目に見ましょう。
でもディカプリオ良かったですよね!火炎放射機といい面白い所は全部持ってったカンジです。女の子に慰められ、そして誉められてウルウルしてる姿には観てるこちらもグッと来ました。もはや円熟の領域に入ってる気がします。
もちろんブラピも良かった!相変わらず頼れるアニキですね。中盤カルトの集まりを進んでいくシーンは緊迫感あってハラハラしました。そしてラリったままでも超強い!途中無駄にシャツ脱いでたのはファンサービスに違いない!
そして勿論シャロン・テート演じたマーゴット・ロビー!映画館で自分の演技で笑ってる人を観て嬉しそうにしてる表情には誰でも惚れてしまいます。映画館のスタッフにも何気に親切でしたしね。助かって欲しいっと思わせられますよね。
ずっとオフビートで最後に盛り上がるのはいかにもタランティーノ作品なので苦手な人は苦手かも。後、正直シャロン・テートの事件知らない人には何じゃこりゃでしょう。だって最後が盛り上がる意味がわかんないでしょうし。でも、世の中何事も知ってる方が、物事をより楽しめるもんです。映画大好きのタランティーノ監督が映画の愛を詰め込んだ本作。10本撮ったら監督止めるって言ってるタランティーノ監督の9本目。本作が今までの総決算的だったので最後の1本はどうくるのか、今から楽しみです!
しげぴいさん、コメントありがとうございます。
気になりますよね、アカデミー賞!ライバルは「ジョーカー」ですかね?タイプは違ってもどっちも好きなので甲乙付けがたいです💦