「ラストなのかスタートなのか」さよならくちびる くりさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストなのかスタートなのか
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はじめから、
解散までの限られた期間の
パフォーマンスなんだと
知りながら
三人のアーティストと
共に過ごす時間。
学校生活の卒業までの時間感覚に
似ている。
回想シーンを織り交ぜながら、
出会い、結成、ライブ活動の日常
が流れる。
アコースティックギターと
歌声のみの
ストレートな楽曲が
好き。
海外作品だけど
ジョンカーニ監督のダブリン三部作の
ように、作中の半分以上が歌唱シーン。
曲が良く、二人の声が
その心情にのって、聴き手の心に
響きます。
楽しみだったのは、
「坂道のアポロン」でお預けだった
小松菜奈さんの歌を初めて聴けたこと。
想像してたより、ストレートな感じ。
門脇麦さんのグルーヴ感のある
声と相性いい。
ストーリー は、
LGBTやメンバー間恋愛の
エッセンスはあるけど
深くは踏み込まない。
作品の風味を散らさないように
したかったのかな。
人によっては、退屈に感じるかも。
飾らない三人の会話とギスギス感、
たまにみせる信頼の心情。
家族の日常と似ていて、
その一員になったような一体感に。
エンドライブでのシーンは
さすが。
このライブにいきたいなー
ってなりますね。
お別れの車中は、
ほんとにやるせないんだけど
最後の最後にあんなことが。
素敵な時間がもらえました。
おすすめ。
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