「声好き、門脇麦と小松菜奈。」さよならくちびる まつこさんの映画レビュー(感想・評価)
声好き、門脇麦と小松菜奈。
淡々と進むハルレオというユニットの解散への道。音楽映画であり、ロードムービーでもあり、三角関係の話でもある。あと最近では珍しい女の子2人の話。
過去を振り返るシーンが多々あり、過去は色々ショッキングなことがあったハル・レオ・シマ(←付き人兼演奏みたいな立ち位置の人)は、積み重ねで解散という選択肢に徐々に近づいたんだなぁと分かった。
現在進行形のシーンを見ている中では、劇的な事は起きなく(私的には)そこまで心を揺さぶられる展開は無いのだけど…。どんなに関係値が悪い方向へいく中でも、3人がライブしているシーンは心が鷲掴みにされるし、3人が行動を共にしているシーンはホッとする。あと数日後には解散してしまうという、分かりやすく待っている"別れ"というものがあるから3人でいる時間も3人の音楽も、尊く感じていくからなんだけど、それでもシマが運転席にいる時にきちんとハルとレオが定位置の席に戻ってくるとそれだけで見てるこっちは嬉しくなって…。それが私的には伏線となって、めちゃくちゃ良い回収シーンが待ってるんですよ…(きっとラストは賛否両論、なのかな?)
門脇麦と小松菜奈、元々凄い好きで。
演技とかもそうだけど、顔と雰囲気、空気感や世界観。そして声よ…。
私はアーティストって、歌が上手い以上に、歌声の種類とか、元々の声質とか人柄とかその人の好きな音楽とかそういうとこで好きになるんだけど、この2人は元々の話し声というか声が凄く好きでして…。私の好きな女優陣は皆んな、顔や演技力や雰囲気と同列で声もすごい好きだから、そんな人が歌う歌なんてそりゃ良いに決まってるし、実際めちゃくちゃ良い。涙も出るけど、その前にまず心から、顔が泣き顔になる前に心が(良い意味で)感動して泣いていたと言いますか…そんな感じでした。秦基博とあいみょんも一生残る名曲を作ったんだね。あーすごい。過ぎる。
私もハルレオのライブ超行きたいな〜。
良い映画でしたね◎