「やなぎの下に2匹目のサメはいない『ディープブルー2』」ディープ・ブルー2 うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)さんの映画レビュー(感想・評価)
やなぎの下に2匹目のサメはいない『ディープブルー2』
同タイトルから約19年の月日を経て2が放たれた。
しかし冒頭から漁をしている欲深い漁師二人が餌食になるシーンを観ると、質の悪いB級の匂いがプンプンし始める。
出てくる施設、船は前作よりもショボいし、博士とやらが4人出てくるがバカップル博士とやけに肉体派のヒロイン博士、研究を自分に試しているリッチな黒人博士。このメンバーで賢いサメに勝てるのか?疑問を感じる。
この感じでは劇場未公開も頷ける。
「MEG」でもジェイソンステイサムがサメの泳ぐ海に飛び込む訳の分からん事をしていましたが、なんとこの作品ではヒロインがプールに落とされたオタクを助ける為に飛び込むと言う肉体派ぶりを発揮。
その姿も博士と言うよりはフィールドワークで鍛えまくっているガッチリ体型。
対するサメは妙に小細工が利いて、地面に穴を掘り、電機柵を無効化する為に発電施設に船をぶつけて破壊するなど、サメの身体で出来る事をやり始める。
賢さが人間を凌いでいるため、後手を取る展開が続き、元々サメに圧倒的有利な海で不必要なほど人間を不利な状態にする。
賢いサメをアピールしないと凄さが伝わらないのかも知れないが、この類いの映画では醜い人間の欲がサメをアシストして被害を増やすだけでも十分恐怖を生み出せると思う。
五匹の賢いサメだけでは足りなくて、子サメの群れと言うギミックまで繰り出してくるが、泳いでくる子サメの群の演出がキーキーと言う鳴き声とのんびり動く泡でスピード感ゼロ(笑)
ヒロインの女博士も脳筋この上なし、ただ泳いで脱出する上に、あれほど賢く手強いサメは照明弾を喉に受けただけで勢いが無くなると言うひ弱さをみせる。
ラストに施設を爆破した事で主人公たちは納得していたが、どこにいるやら分からないサメ達があの程度の爆発で全滅するとも思えず、やはり……と言う結末に。